特別インタビュー
眼鏡は人の印象を決定する額縁のような存在。
[俳優・板垣李光人、なりたい自分へと導く眼鏡。]
2024.06.04
今回新作の眼鏡を軸に、4つのシーンを見事に演じきった板垣李光人さん。今を時めく注目の若手俳優だ。弱冠22歳でありながら、すでに3度もNHKの大河ドラマに抜擢されるほか、人気の映画やドラマのメインキャラクターを任される実力派である。眼鏡に関しては、実際にプライベートでも愛用中であり、服装に合わせて多様なフレームをそろえているのだそう。
「顔の形に合うかどうかも大切ですが、やはりファッションアイテムとして選ぶことが多いですね。服装を絵画とするなら、眼鏡は額縁。自分の場合はその日の装いを決めてから、額縁を選ぶように眼鏡をチョイスします」
眼鏡の着こなしでも才能の片鱗を見せた板垣さん。そんな高感度な新進俳優は、一体どんな眼鏡に心ひかれるのだろう?
「目は感情を相手に伝える器官です。そして眼鏡はその目にまとうことから、眼鏡次第で大きく印象も変わります。そういう意味では“おどける男”で掛けたクリアフレームが気になりました。大きめフォルムゆえに一定のインパクトを持ちつつ、透け感ゆえに強く見えすぎないところが実にユニークです」
服のコーディネートはもちろん、顔まわりの印象作りに独自のこだわりを見せる板垣さん。仕事においても自身のアイデアを盛り込み、存在感ある演技を心掛けていると語る。
「今年4月に公開を迎えた映画『陰陽師0』において、僕は平安貴族の最高位である村上天皇役を務めました。普段は御簾(みす)の内側にて静かに暮らす少しミステリアスで高貴な存在。一般から隔絶した時間を過ごす人物を、自分なりに表現しようと考えながら演技を重ねました」
そんな板垣さんだが、今年の春から日本テレビ『newszero』の水曜パートナーの出演が決定している。
「本格的な報道番組ということで、自分の発言にも責任が生じます。緊張感を持ちつつ、しかし自分らしさも込めてニュースを届けたいと思っています」
『news zero』では板垣さんもスーツやジャケットなどのドレススタイルで臨む予定だとか。今回企画で演じた“微笑む男”のような凛々(りり)しくダンディな板垣スタイルが、頻繁に見られるに違いないのである。
板垣李光人(いたがき・りひと)
2002年生まれ。名前はドイツ語の光(リヒト)から。10歳で俳優デビュー。NHKの大河ドラマでは『どうする家康』など、これまで3作品に出演。今季のテレビドラマ『マルス-ゼロの革命』(テレビ朝日)では主役の相棒を好演。2024年4月に公開される映画『陰陽師0』、報道番組『news zero』(日本テレビ)に出演。俳優業のほかアートの分野など、多方面で活躍する新進俳優として、広く注目を集めている。
板垣李光人さんがVoicyに登場! 撮影の裏話やアレコレお聞きしました。上記リンクからお楽しみください!!
Photograph: Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling: Kohei Kubo(QUILT)
Hair&Make-up: Kato(TRON)
Text: Tsuyoshi Hasegawa(TRS)