特別インタビュー
町田啓太、動き続ける日々。
気鋭の俳優とミニ クーパー SEの2025年
2025.03.21

撮影スタジオに用意されたミニ クーパーSEの前に現れた町田啓太は、いつもより軽やかでしなやかに見えた。ミニ クーパーの周りを歩き、シートに座り、行き届いた室内デザインを眺め称賛するその姿は、心なしか弾んでいた。
この撮影の5日前、町田は、まさにミニ クーパーの生まれ故郷であるイギリスから帰国したばかりで、ひとつ重荷を下ろしたような感じでもあったのだろう。
昨年来、町田は社交ダンスの世界を描いた映画『10DANCE』(原作/井上佐藤 監督/大友啓史 2025年12月 Netflixにて配信予定)の収録に臨んでいた。同じくダンサー役の竹内涼真との共演で、社交ダンスの本場ブラックプールでの今回のロケは、その最後の撮影だった。
2週間に及ぶ英国滞在で、つかんだ手応えは小さくなかったのだろう。インタビューが始まると、渡英の体験を含め、この1年間に俳優として得たものがいかに大きかったかがすぐに伝わってきた。
「ロンドンに立ち寄ることもなく、ずっとブラックプールに滞在していたんですが、向こうでなきゃ撮れないもの、空気感が確実にありましたね。現場は常にプロフェッショナルな感じで、時間管理にしても、環境面がよりきっちりしていた。また、集まってきていたダンサーはプロアマ問わず世界ランカーのすごい方々で、サポート・アクターたちの所作など、ずっと刺激を受けっぱなしでした」
約15年の空白を経て、ダンスのフィールドに戻ってきたことにやはり感慨はあったのだろうか。
「僕は、プロのダンサーへの願望や夢は諦めて、俳優業でということでやってきましたが、34歳にしてダンスの役が巡ってきました。確かにダンスで大舞台に立つという意味では感動もあり、年齢的にもダンサー役はラストチャンスだなという思いもありました……
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町田啓太(まちだ・けいた)
1990年生まれ。俳優、劇団EXILEメンバー。映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』『太陽とボレロ』『ミステリと言う勿れ』、テレビドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系)、『ダメな男じゃダメですか?』(テレビ東京)、『unknown』(テレビ朝日系)、『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』(NHK)など話題作に多数出演。7月にはNetflixシリーズ『グラスハート』、12月にはNetflix映画『10DANCE』(W主演)が控える。テレビ東京ドラマ9『失踪人捜索班 消えた真実』には主人公の城崎達彦役で出演。放送は4月11日(金)夜9時スタート。
Photograph: Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: KOHEY(HAKU)
Text: Haruo Isshi