お酒

「iichiko彩天」が切り開く、
本格焼酎の新しい地平。

2025.12.22

「iichiko彩天」が切り開く、<br>本格焼酎の新しい地平。

世界のスピリッツ市場において、いま日本発の一本が静かに、しかし確かな存在感を放っている。

三和酒類が手がける本格麦焼酎「iichiko彩天」。それは単なる焼酎ではない。日本の麹文化を武器に、ウォッカやジン、ラム、テキーラと肩を並べる存在として、世界に真正面から挑むために生まれた酒である。開発の起点は、世界最大級のBAR市場である米国だった。三和酒類は約2年、米国のトップバーテンダーと共に、カクテルユースを前提とした焼酎の共同開発に着手。アルコール度数は43度。これは、世界の蒸留酒と同じ土俵で戦うための必然だった。結果として「iichiko彩天」は、麹由来のうまみを核に、カクテルの中でも埋もれない力強い個性を獲得する。

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三和酒類の強みは「麹」に対する深い造詣、そしてそれを進化させようとする「人」の存在。

その酒質を支えるのが、大麦麹のみを用いた「全麹仕込み」と、常圧蒸留を主体とした造りだ。チョコレートやクリームを思わせるコク、豊かな大麦の香ばしさ、そこにフルーティーなニュアンスが幾層にも重なり、口中では麹のうまみから始まり、ほのかな甘みや苦みへと移ろいながら長い余韻を残す。ストレートやロックはもちろん、カクテルベースとしても奥行きのある表現を可能にする理由が、ここにある。

この挑戦は、世界のBARシーンで確かな評価を獲得してきた。米国のトップバーテンダーから支持を集め、「Tales of the Cocktail (2020年)」でアジアの伝統的蒸留酒として初のトップ10入りを果たし、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは、2025年を含め3年連続最高金賞銘柄のみに贈られるプラチナ賞を受賞。まさに世界基準の酒として認められた存在だ。

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今年、御鎮座1300年を迎えた宇佐神宮。記念すべき年に、史上初のカクテル奉納が行われた意義は大きい。

そして2025115日、その歩みは日本の精神文化とも深く結び付く。全国約4万社の八幡社の総本宮である宇佐神宮にて、「iichiko彩天」を用いた特別なカクテルが祈願奉納された。日本を代表するトップバーテンダーたちが集い、祈願の場で捧げられた一杯は、単なる演出ではない。日本の麹文化から生まれた蒸留酒が、世界へ羽ばたいていくことへの決意表明とも言える象徴的な儀式だった。

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式典では、一般社団法人日本バーテンダー協会の会長を務める上野秀嗣氏(バー ハイ・ファイブ)が陣頭に立つ。

本物を知る大人にとって、酒とは味やブランドを超え、その背景にある思想や覚悟を味わうものでもある。「iichiko彩天」は、日本の伝統を守るためではなく、進化させるために世界へ挑んだ酒だ。グラスの向こうに、世界を見据えた日本のものづくりの矜持が立ち上がる。その一杯は、静かに、しかし力強く語りかけてくる。日本の焼酎は、ここまで来たのだ、と。

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三和酒類の代表取締役社長・西 和紀氏。多数のメディアや業界関係者を前に、日本の「酒文化」発展を誓う。

商品名:iichiko彩天 700ml(43%)
品目区分:本格焼酎 アルコール度数:43
原材料名:大⻨麹(国内製造) 内容量: 700ml
希望小売価格(税込): 3080
https://www.wa-spirits.com/ja

取材協力/三和酒類

Text:AERA STYLE MAGAZINE

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