カジュアルウェア
音楽フェスやアウトドアでオシャレに見え便利な神アイテムを発見!
それはバナナ・リパブリックのあの名品。
ファッショントレンドスナップ 224
2026.07.21
昭和の夏のイベントと言えば、納涼花火大会、盆踊り。有名な夏祭りと言ったら、青森のねぶた祭り、京都の祇園祭、徳島の阿波踊りといったところでしょうか。それが平成、令和になると、海外生まれの新しい祭りが日本に浸透し、今では夏の定番行事に昇格。
それは、野外フェス、夏フェス、音楽フェスと呼ばれる新しい祭り。なかでも、国内のみならず海外でも評価が高いのが、新潟県の苗場スキー場で開催される“フジロック”ことフジロックフェスティバルと、千葉県の幕張と大阪府の万博記念公園で開催されるサマソニことサマーソニック。
※そのほかに夏にはさまざまな音楽フェス、お祭りが日本各地で開催中。今回のチョイスはあくまで私の主観(妄想)に基づいています
フジロックは、1997年に山梨県の富士天神山スキー場で初開催(2年後からは苗場スキー場)され、日本の音楽シーンに残る伝説をいくつも作っている野外フェスのパイオニア。
サマーソニックは、2000年8月に日本初の都会型フェスとしてスタートし、過去にはオアシス、アリシア・キーズ、ビヨンセなどの名演があり、海外のビッグアーティストの名演を体験できるのが特徴。
そうした過去のフェスの盛り上がりを、SNSなどで見ていて気づいたことがあります。それは、夏祭りには浴衣や着物などのお決まりスタイルがあるように、フェスにも日本独特のスタイルが生まれている事。特にフジロックは、ここだけのオリジナルスタイルがあるように感じます。それは、開催地の天候が一因しているとか。
標高の高い山岳リゾートで開催されるフジロックは、晴天の強い日差しが続いていたのに一転、土砂降りになったり、昼間は30℃近くでも朝晩は15℃近くまで冷え込むことがあるため、アウトドアの機能的なウエアは必需品。そこに海外フェスのファッショントレンドやロック&スポーツテイストを加え、独特のフェススタイルが誕生したようです。
今回は、フェスやキャンプに活躍し間違いなく映えるアイテムをバナナリ・リパブリックで発見!
ブランドのヘリテージから、フォトジャーナリストベストと呼ばれる、ポケットがたくさんついたアウターでバナナ・リパブリックのファンの間では有名な名品。1988年のバナナ・リパブリックのカタログには「このベストが手放せないというフォトグラファーも多く、一度着ればその良さが実感できるはず」との記載があるほどの自信作。
バナナ・リパブリックの今年のメンズコレクション(オンラインショップ)では、アーカイブベストをReissueした2モデルが登場。このインパクトの強いベストならフェスで映えることができ、手ぶらで会場を巡ることができるといいとこだらけ。
こちらは、そのひとつで、アメカジ愛好家や古着マニアから高い評価を受けているビンテージのベストを再解釈し、若干のアレンジをしたArchive Reissueフォトジャーナリストベスト。肩のキルティング以外はほぼオリジナルに近く、サイズ感はアメカジ好きにはうれしい、ゆとりのあるストレートシルエット。サイズをアップさせれば、トレンドのオーバーサイズコーデにも対応可能。
この多数のポケットが施されたベストは、’70〜’80年代に報道カメラマンや自然を撮影するネイチャーフォトグラファーが愛用していて、ポケットにはフィルム、ペン、ノート、パーマセルテープ(紙製テープ)などを収納するのに便利だったようです。ただし、ルーツを探ると実はフォトグラファーとは関係ない人たちが、ある目的のために使っていたようなのです。
アメリカの古着を扱うショップで使い込まれた似たデザインのものを見かけることがありますが、その織りネーム(ブランドタグ)を見ると、ほとんどがアウトドア関係(主にフィッシングやハンティング)のブランド。実はこのバナナ・リパブリックのベストのデザインの先祖は、アメリカの大自然の中で釣りや狩猟を楽しむ人たちのために開発されたものだったのです。
この機能的なベストに目をつけたのが、新しいものに挑戦したり採り入れることが大好きなジャーナリストやフォトグラファー。さまざまな荷物をこのポケットにしまえば必要に応じてすぐに取り出せるので、取材や撮影現場で決定的瞬間を逃す事が格段に減ったのです。
それを都会で着ているシーンがテレビや雑誌で取り上げられると、機能的なポケットが斬新なデザインとして映り、トレンドのファッションアイテムとして注目されることに。
※もちろん、さまざまな要因が挙げられます。実際、ジャーナリストやフォトグラファーがいつごろから使いだしたかは未確認
背中側にもポケットとD管(Dの字の金属のリング)が付き、裏地にはキルティングがされている、かなりアウトドアテイストが強いデザイン。日本の真夏のフェスに着ていくには、生地が厚めなのでご注意を。涼しい高原リゾートでのフェスなら問題ないかも? いちばん重宝するのは、秋から冬にかけてのフェスやキャンプだと思います。
このモデルに関しては、アメリカのThe Explores Clubとバナナ・リパブリックの限定カプセルコレクションとなっています。1904年に設立され、マンハッタンのアッパーイーストサイドに本部を置くThe Explorers Clubは、世界や未知の領域の知識を広げることに献身する探検家、科学者、自然保護活動家、そしてストーリーテラーが集結する団体。陸、海、空、そして宇宙にわたる探検の支援や、卓越した科学的ミッションに対する名高い「Explorers Clubフラッグ」の授与などを通じ、好奇心を生き方として推進しつづけています。
上の画像は、このベストのネックの後ろ部分に付く織りネーム。通常のバナナ・リパブリックの商品に付けられているものとは違う、クラシックでこだわりが詰まったデザイン。
こちらは、バナナ・リパブリックのオンラインショップ限定のメッシュ フォトジャーナリスト ベスト。クラシックなフォトジャーナリストベストを現代的にアップデートし、フロントはウォッシュ加工を施したコットンメッシュ。バックは、通気性に優れたコットンリネン。これなら、夏フェスで快適で目立つコーデが完成。
バナナ・リパブリックのサマーグローバルキャンペーンより、コーデの見本がこちら! Tシャツに短パンという夏の定番だけだと、コーデがシンプルになり平凡なゆるい印象になりがち。それが、このメッシュ フォトジャーナリスト ベストをプラスしただけで、フェス映えするコーデに激変。ポケットがたくさん付いたベストは、フェスのマストアイテムになる予感がするのは私だけではないはずです!
Photograph & Text:Yoichi Onishi