お酒

今週の家飲みワイン
きりっとふくよかな「ピエール・ペテルス」

2018.01.05

小松宏子 小松宏子

今週の家飲みワイン<br>きりっとふくよかな「ピエール・ペテルス」

“家飲みワインを進化させたい”。そう願っている酒好き、ワイン好きは多いことであろう。なぜなら、選ぶ指標は価格だけ、店員にすすめられるままに……、そんな人も少なくないはずだから。そこで、アエラスタイルマガジンでは、ソムリエが家で飲みたいワイン、実際に飲んでいるワインを、テーマに沿って毎週1本ずつ教えてもらおうと考えた。価格は手の届きやすい、3000円台くらいを中心に。初回は、イノベーティブな料理で注目を集める「TIRPSE(ティルプス)」のオーナーソムリエであり、レストランプロデューサーとしても活躍する大橋直誉さんに指南をお願いした。

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「ピエール・ペテルス ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ キュヴェ・ド・レゼルヴ NV」

1月のテーマはシャルドネ。正月の華やいだ気分が残るいま、まずは、シャルドネだけで造るブラン・ド・ブランのシャンパーニュを1本挙げてもらった。

「ぶどう品種のなかでもシャルドネの名を聞いたことがない人はいないでしょう。世界で最も植樹されているワイン用のぶどうです。それだけすぐれた品種といえますが、シャルドネというぶどうの特徴はあまりなく、そのワイン産地のテロワールを的確に表現してくれる品種になります。

本来の産地であるブルゴーニュのシャルドネはリッチで優美、カリフォルニアのシャルドネは濃くてパワフル、ところがブルゴーニュでもシャブリ地区となるとドライな辛口といった具合に。だからこそ、味わいの違いを知ると、その深さがわかるというわけで、1月はシャルドネをテーマに、個性の際立った4本を選びました」

一方、シャルドネは、シャンパンを醸すにも欠かせないぶどうだ。定義のひとつが、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種のぶどうで仕込むということ。そのうち、シャルドネだけを使用して醸造するシャンパンを「ブラン・ド・ ブラン」と称する。その特徴は切れのある酸とすっきりしたのど越し。

ところが「ピエール・ペテルス」のそれは、キリッとしているが、ふくよかで厚みのあるという、相反する味わいをもっているのが特徴。ワイナリーが位置するのは、ブラン・ド・ブランの聖地として名高いル・メニル・シュール・オジェ村。畑はすべて特級畑以上というのがまず素晴らしい。

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「ピエール・ペルテスはいわゆるレコルタンといわれる、小さなメゾンの産ですが、村のなかでも最も注目の造り手。クオリティーの高いシャルドネのよさを存分に引き出した一本です。実はフランスでソムリエをしているときによく使ってたんです。久しぶりに飲みましたが、間違いなくおいしい。すごくフレッシュな印象だけれど、ブルゴーニュのいいワインのようなミネラル感も豊富なので、乾杯を経て食中ずっと通すのにもいいですね」と大橋さん。

乾杯ならフルートグラスでよいが、ゆっくり飲むならやや大ぶりのグラスで、とも。ぴたりと合う料理は、定番だが、生ハムやリエット、パテ、酸味の利いたマリネや、シェーブルチーズのサラダなど。これが5500円とは信じられないコスパだ。

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

ルフレーヴ・マコン・ヴェルゼ>>

Photograph:Makiko Doi

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