カジュアルウェア
日本ではほとんど知られていない? 魅力的な短パンコーデをイタリアで発見。
シップスのアイテムで再現&テク公開。
ファッショントレンドスナップ 227
2026.08.26
最近、日本のメンズファッションのトレンドに異変が起こっているのをご存じですか? それは、パンツの新しいデザインが増え、それがコーデのポイントになっていること。それも過去にないスピードで、そのトレンドが幅広い層に浸透しているのです。
ワイドパンツ、バレルデニム、バギーパンツ、ドローコードパンツ、グルカショーツなどがその一例なのですが、ここ1~2年でパンツに関するワードはSNSやネットでは検索ボリュームが爆上がりしています。
個人的にはそうなった一因は、ユニクロが次々に新デザインのパンツを販売していることではないかと想像しています。それまでファッショントレンドにはほとんど興味を持たなかった人までがSNSなどで目にし、ユニクロの店頭でディスプレーされているのを見て思わず衝動買いした人もいるはずです。
今回は、そうしたパンツのなかでも大論争を起こし、検索キーワードでも上位に上がる「ショートパンツ」「短パン」「ハーフパンツ」に再度注目。夏トレンドを簡単にコスパ良く採り入れられるという点では、これ一択です!!
前回は、ユニクロのギアショーツを取り上げ、ショップスタッフのコーデを解説しましたが、今回は海外の短パン事情とそのテクニックを解説。
最初に登場いただいたジェントルマンは、ミラノで有名ブランド店が軒を並べるストリート、モンテ・ナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone)でスナップ。ひざ上にかかるライトグレーの短パンにピンクのストライプの長袖B.D.シャツをコーディネート。
ポイントはシューズ。スニーカーほどはスポーティーではなく、ローファーよりはカジュアル感があるレザーのデッキシューズが、隠し味的な役割を果たし、トータルで見ると品のいい短パンの着こなしに仕上げています。
ミラノのスナップを再現したのが、上の画像。スナップではピンクのストライプのB.D.シャツでしたが、日本でピンクのシャツを着るのはハードルが高いと思う男性が多いと思うので、パープルの無地の長袖B.D.シャツに変更。もちろん、ホワイトやブルーのB.D.シャツでもOKですが、無難なコーデになりがちで、華やかさに欠けることは否めません。
長袖のシャツを裾を出して短パンやショーツに合わせる場合は、その着丈の長さを鏡でよく確認を。スナップの御仁のような軽快なイメージにしたいなら、ファスナーの中央(上下)くらいの長さにお直しすると同じような見え方になります。ファスナーの下までくるような着丈の場合は、やぼったくなるのでスソはインして着用するか、お直しすることをおすすめします。
※シャツの着丈を短くしすぎると、インした時に裾がすぐ出てきてしまい、だらしなく見えるので要注意。
デッキシューズ、ボートモカシンと呼ばれているレザーシューズが最近再注目されています。元々は、ヨットや船で作業する人たちのためのシューズとして生まれたもので、ソールは、ゴム系でヒールがあまり高くなくフラット気味で、そこに細かい波状の切り込みが入り、濡れた甲板でも滑りにくいという特殊な構造になっています。
1980年代に日本で巻き起こったプレッピー(アメリカの富裕層の子弟のスクールスタイル)ブームのときに、華々しくデビュー。当時は、アメリカのスペリーのトップサイダーが人気でした。
2026年になるとディオールやルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドから、独自の新解釈でプレッピーを採り入れたアイテムが発表され、トレンドキーワードの上位にノミネート。そうした流れから、再びデッキシューズが注目されることに。
今回ピックアップしたのは、ポルペッタのデッキシューズ。シボの入った柔らかい上質なレザーをアッパー(靴上部)に使うことでスポーティーなデザインに、ほんのりと品のいいイメージがプラス。
最後は、イタリアの夏の短パンスタイルをいくつかピックアップ。イタリアの女性のスナップもあります! スタイリングの参考、目の保養にしていただければ幸いです。
こちらのジェントルマンは、カーゴショーツにピンクの半袖シャツ。この方も靴はデッキシューズ。肩にかけたセーターがポイント。これがあるのとないとでは大違いです。
イタリアのフィレンツェで開催されるメンズファッションの国際見本市「ピッティ ウオモ」の会場では、短パンにジャケットを合わせる人をよく見かけます。これは、ショーツのクラシックな着こなしとして、ヨーロッパのファッション関係者の間では浸透しています。湿度が低く気温が高くてもカラッとしているので、盛夏にジャケットを着ても苦にならないという裏事情もあります。日本では、なかなか真似しにくいコーディネートですね……。
こちらのマドンナは、デニムのカットオフショーツ。上半身は、ビーチウェアかな? ヨーロッパの音楽フェスやビーチリゾートのSNSを見ているとこうした肌みせは、普通のようです。
Photograph & Text:Yoichi Onishi