旅と暮らし

風情ある一軒家で関西風おでんを

2017.06.24

風情ある一軒家で関西風おでんを
定番おでん(150~800円)、土手焼きは2本(380円)

さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」を紹介します!

 店に入る前から「ここはいい」と思える店がある。『ひとくち』がまさにそれ。店の前に立つと、暖簾(のれん)の先にある落ち着いた大人の世界を想像できる。

 扉を開ければL字型のカウンター、その内側には静かに煮えたおでんとグツグツ煮える土手焼き。そして、その状況を見守る店主の常廣さん。カウンター席を選べば、おでんを見ながらオーダーができる。

 鶏と昆布と鰹(かつお)節の出汁(だし)と創業以来変わらない秘伝の出汁を合わせて炊いたおでんは優しい味わい。どれをとってもハズレはないが、大根、卵、しらたきなどの定番はもちろん、たねにカレー粉が混ざったロールキャベツもぜひ! さらには、おでんの隣に並ぶ肉とこんにゃくの土手焼き。煮えている様を見るとオーダーせずにはいられない濃いめの甘い味噌(みそ)味。日本酒と合わせれば、思わず「旨(うま)い!」と声が出る。

 おでんと土手焼き以外の料理も豊富。旬の野菜をシンプルに調理したおつまみの数々や新鮮な素材を使ったお造り、魚に飽きたら鶏のからあげや馬刺しなど、選択肢が多いのもうれしい。なかでも納豆のかき揚げが人気とか。民芸調の落ち着いた店内は、接待にも向いている。

400_MST7002
1階のカウンター席は大人気分で飲める
400_MST7013
具は大きめ。おでんの脇には土手焼きが
400_MST7081
女将(おかみ)さんは2代目。明るく優しく迎えてくれる
400_MST7057
2階と3階は趣の異なる個室が6室ある

Photograph:Reiko Masutani
Text:Sachiko Ikeno

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. ギンギラギンに、この先も。<br>─走りつづける男・近藤真彦の“やり方”とは?─【後編】

    ギンギラギンに、この先も。
    ─走りつづける男・近藤真彦の“やり方”とは?─【後編】

    週末の過ごし方

    2025.05.30

  2. 万平ホテルの「アップルパイ」。<br>すべて実食! 自慢の手土産 #148

    万平ホテルの「アップルパイ」。
    すべて実食! 自慢の手土産 #148

    接待と手土産

    2025.05.29

  3. ギンギラギンに、この先も。<br>─走りつづける男・近藤真彦の“やり方”とは?─【前編】

    ギンギラギンに、この先も。
    ─走りつづける男・近藤真彦の“やり方”とは?─【前編】

    週末の過ごし方

    2025.05.23

  4. 比類なき読谷村のラグジュアリーリゾート、星のや沖縄<br>空、海、プールが溶け合う、グスクの先の特等席へ。

    比類なき読谷村のラグジュアリーリゾート、星のや沖縄
    空、海、プールが溶け合う、グスクの先の特等席へ。

    週末の過ごし方

    2025.05.16

  5. マセラティ グラントゥーリズモ<br>【クルマ選び、2025年の正解とは?】

    マセラティ グラントゥーリズモ
    【クルマ選び、2025年の正解とは?】

    週末の過ごし方

    2025.06.03

紳士の雑学