紳士の雑学

知っておきたい、パンツのディテール
[プリーツ、裾]

2018.02.19

ウエストシェイプが導くシルエットの妙。伝統的なあしらいに込められたTPOとの相関関係。手の込んだ仕立て業が生み出す軽快な着心地…。それらの差異に目を向ければ、スーツスタイルは実に楽しい。「神は細部に宿る」とは近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉。それは、大人の男の装いにもあてはまる。

Pleats プリーツ

  • 01_pleats
    ノープリーツ
    腰まわりにひだ(プリーツ)を入れない仕様。一般に股上が浅めのスラックスで多用されている。プレーンフロントともいう。
  • 02_pleats
    ワンプリーツ
    腰まわりにひだを左右各1本入れた仕様。ひだを外側に倒したものをアウトプリーツ、内側のものをインプリーツという。
  • 03_pleats
    ツープリーツ
    腰まわりにひだを左右各2本入れた仕様。一般に股上が深めのスタイルによく見られ、クラシカルなエレガントさが強調される。

Cuff of Pants パンツの裾

  • 01_cuffpants
    シングル
    裾を内側に折り返して縫い留める仕様。ドレッシーな印象を与えることから、フォーマルウエアではこの仕上げが鉄則。
  • 02_cuffpants
    ダブル
    裾を外側に折り返して縫い留める仕様。シングルよりもカジュアルに映る。昨今では折り返し幅(かぶら)を4㎝前後にするのが主流。
  • 03_cuffpants
    モーニングカット
    足の甲側を短く、かかと側を長くした仕上げ。甲側のたるみがつきにくく、シルエットが美しい。昼間の正礼装に用いられる仕様。

出典:永久保存版「スーツ」着こなし事典(朝日新聞出版)

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