旬のおすすめ

大人の靴、良識ある選択 vol.1

2017.06.29

ビジネススタイルを完成させるには、本格仕立ての革靴が欠かせない。確かに高級ブランドのドレスシューズは高嶺(たかね)の花だが、長く美しく履きつづけられることを考慮すれば、リーズナブルかつ有意義な投資といえる。靴文化に関し確かな歴史をもつ、イギリスやフランス発の、なかでも特に一度は手に入れたい絶品シューズを紹介する。

main_051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81515_F02

ジョン ロブ
英国式本格靴の最高峰として、世界の王侯貴族が愛用するジョン ロブの靴。19世紀末には英国王室御用達の靴匠として認められ、その後エルメスグループに加わってからはビスポークのみならず既成靴のトップブランドとしても発展を続けている。そんな殿堂ブランドの象徴となる一足が、ダブルモンク型のウィリアム。考案者であるウィリアム・ロブ氏の名を冠したモデルは、2つのバックルとダブルステッチのトウキャップが特徴。正統派でありながら、モダンな顔つきを持つ傑作中の傑作。¥180,000(ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010 )

051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81504_F02

エドワード グリーン
創業は1890年。エドワード・グリーン氏が靴の聖地である英国・ノーザンプトンにて小さな靴工房を開いたのがその起源。卓越した技術により名声が広まり、いまでは英国靴ブランドのなかでも、唯一無二のステイタスを築くまでに成長。傑作モデルのチェルシーは、英国靴の粋を集約させた王道の内羽根式ストレートチップ型。レースステイの脇を飾るスワンネックステッチが、優美な雰囲気を引き立てる。この一足はソールやヒールにゴムを配した進化版。ドレッシーかつ実用性も備えている。¥152,000(エストネーション 03-5159-7800)

051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81501_F02

ジェイエムウエストン
フランスを代表するトラッドシューズの雄として、1891年から靴作りを続けるジェイエムウエストン。優れたセンスから生み出されたシグニチャーローファーやゴルフなど、同ブランドには長年愛されつづける傑作が多い。なかでも昨今注目を浴びているのがダブルモンク式のブローグシューズ。シューレースを廃したことによる都会的なたたずまいと、繊細なパーフォレーションを配した野趣あふれるウイングチップスタイルの融合が、新時代の定番を予感させる仕上がりに。¥145,000(ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691)

051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81495_F02

コルテ
ベルルッティやジョン ロブを経た靴職人のピエール・コルテ氏が、1990年に創業したコルテ。フランス文化省による「メートル・ダール(芸術のマスター)」を受賞したコルテ氏が手がけるシューズは、色気を感じさせるほどのスマートさがポイント。「ベクデーグル(鷲(わし)のくちばし)」と呼ばれるロングトウが、そのアイコンとなっている。黒色のカーフを使ったプレーントウも、彼の手に掛かればこのように非常にドレッシーな雰囲気。また、滴るような光沢感もコルテならではの特色。¥180,000(メゾン コルテ青山 03-3400-5060)

掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

<Vol.2はこちら>→

Photograph: Fumito Shibasaki(DONNA)
Styling: Takahisa Igarashi
Text: Tsuyoshi Hasegawa(04)

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. 西新橋「栄雅」の熱々餃子でエネルギーチャージ<br> 年末も走りつづけるマッチから目が離せない!<br> マッチと町中華。【第29回】

    西新橋「栄雅」の熱々餃子でエネルギーチャージ
    年末も走りつづけるマッチから目が離せない!
    マッチと町中華。【第29回】

    週末の過ごし方

    2025.11.28

  2. 伝統を継承 さらに100年先へ<br>軽井沢・万平ホテルの進化

    伝統を継承 さらに100年先へ
    軽井沢・万平ホテルの進化

    週末の過ごし方

    2025.12.19

  3. 「三本珈琲×京都祇園 仁々木」の鼓翼。<br>すべて実食! 自慢の手土産 #156

    「三本珈琲×京都祇園 仁々木」の鼓翼。
    すべて実食! 自慢の手土産 #156

    接待と手土産

    2025.12.18

  4. ためらわない美のホテル<br>パーク ハイアット 東京が選んだ<br>全く新しいリニューアルの姿【前編】

    ためらわない美のホテル
    パーク ハイアット 東京が選んだ
    全く新しいリニューアルの姿【前編】

    週末の過ごし方

    2025.12.16

  5. 日本カー・オブ・ザ・イヤー。<br>輸入車の栄冠はVWの「ID. Buzz」に。<br>ポルシェもダブルタイトル獲得。

    日本カー・オブ・ザ・イヤー。
    輸入車の栄冠はVWの「ID. Buzz」に。
    ポルシェもダブルタイトル獲得。

    週末の過ごし方

    2025.12.22

紳士の雑学