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大人の靴、良識ある選択 vol.4
2017.07.21
ビジネススタイルを完成させるには、本格仕立てのレザーシューズが欠かせない。確かに高級ブランドのドレスシューズは高嶺(たかね)の花だが、探せばアンダー10万円の優良品も少なからず存在する。素材、縫製、デザイン性や注目度に関してもトップレベルの3足を、実力派の靴匠から厳選ピックアップ。
アレンエドモンズ
1922年、アメリカのウィスコンシン州にてアレン・エドモンズ氏が興したシューズメーカーが起源。世界大戦時には軍用靴づくりで基礎を固め、戦後に展開したドレスシューズにて一躍米国を代表するブランドへと発展。とりわけ「パークアベニュー」は、ロナルド・レーガンやジョージ・ブッシュなど、歴代米国大統領も愛用した伝説的なストレートチップモデル。品格漂うルックスに加え、グッドイヤー製法や三列ステッチなど、タフなディテールも併せ持つ。¥72,000(ユーソニアン グッズ ストア 03-5410-1776)
チャーチ
本格靴の聖地、英国はノーザンプトンに最初の工房を開いたのが1837年。以来チャーチの歴史は実に180年。21世紀の現在も変わらずブリティッシュスタイルの偉大な伝道師として本格靴を作りつづけている。そんな老舗の名品として名高い「グラフトン」は、堅牢さとドレス要素など、多彩な英国靴のエッセンスを一身に集約させた正統派のフルブローグ。晴れの日はもちろん、水滴を弾きやすい革材と防水効果に優れたソールにより、雨の日も安心して履ける万能性を兼備する。¥97,000(チャーチ 表参道店 03-3486-1801)
マックスヴェッレ
ナポリに拠点を構えるマックス・ヴェッレ氏は、過去に「プレミアータ」を立ち上げ「サントーニ」や「セルジオ ロッシ」で経験を積んだ異才のシューズクリエーター。最近では「トム・フォード」の靴デザインディレクターを務めたことでも有名。そんなヴェッレ氏が手がける靴は、革靴のトラッドを押さえつつ、モードの薫りをまとわせた繊細な色気を感じさせるもの。写真の黒色カーフのストレートチップも、シックでありながら都会的な洗練さがにじみ出る逸品。¥98,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター 0120-137-007)
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Photograph: Fumito Shibasaki(DONNA)
Styling: Takahisa Igarashi
Text: Tsuyoshi Hasegawa(04)