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旬のおすすめ
結う装い。
― タケオキクチが贈る心 ―
2017.09.22
タケオキクチ(http://takeokikuchi.com/pnj)は日本人による日本人のための、日本人が誇るクロージングを紡ぎ出す。それは、今季の「プロダクト・ノーツ・ジャパン」で明確に宣言されている。
手法や色柄などは職人的なモノづくりにフィーチャーしつつも、独自の目線で現代的なアプローチがなされている。それはスーツに顕著だ。型紙はクリエイティブディレクター・菊池武夫自らが監修したもの。メンズファッション界の旗手的存在である彼が描く紳士の肖像が、どこか懐かしい色柄を端正なフォルムに乗せてモダンジェントルマンとして具現化される。
素材は伝統的な織りの技法である「絣」で表現されたメランジ生地だ。日本のビエラと呼ばれる尾州産。江戸末期から明治期には、晴れ着として着られていたこの絣をさまざまなアイテムに用いることで、日本の服飾文化にアプローチする役割を果たしている。
国内で織られた素材を使い国内で縫製された服を着ることが、日本の男たちの勲章となる。海外で闘うビジネスマンにとっては、頼もしい鎧(よろい)となるはずだ。しかし今季のタケオキクチでは、ここへさらなる日本人の矜持を提唱する。それが「水引」である。
ラペルに添えられるブートニエールは、古来の伝統工芸「水引」で定番の「梅の花」。人の手によって結われることでしか作ることができない貴重な作品である。結納品に添えて贈られるなど、人から人へ贈られる心の象徴でもあり、人と人とを結ぶ縁を象徴する水引。神事に由来することから、「魂を結び入れる」「縁を結ぶ」といった日本特有の礼法にも通じると同時に、浄化や幸運の証しとされる。
これをブートニエールに昇華したのは博多水引デザイナー・長澤宏美である。伝統工芸をモダン・アートの域へと導いた功績で多くのメディアで取り上げられるその人。結納品に添えられることが主な役割だった水引は、長澤の手によって色とりどりに彩色されアート作品やボトルリボンなどへと生まれ変わった。いつしか「男性のスーツの胸元に咲く花に」という思いを抱いていた彼女のもとに、タケオキクチからオファーが舞い込んだのも、水引が結んだ縁かもしれない。
日本の伝統芸が手に手を取る「プロダクト・ノーツ・ジャパン」はここに極まる。縁起ものの「絣」「水引」の出合いがもたらすのは日本男児の誇りと自覚。着る人と服が結ばれる縁の席にタケオキクチから贈られた結納の祝花が一輪、胸元にあでやかに咲き誇る。
問/タケオキクチ 03-6324-2642
http://takeokikuchi.com/pnj
掲載した商品はすべて税抜き価格になります。
Photograph:Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling:Tatsuou Sakai
Hair & Make-up:Ryo(COME HAIR)
Text:Yasuyuki Ikeda (04)