旅と暮らし

メルセデス初のクロスオーバーモデルは、
都会人のジレンマを払拭するか?

2017.12.01

メルセデス初のクロスオーバーモデルは、<br> 都会人のジレンマを払拭するか?

メルセデス・ベンツのラインナップのなかで異彩を放つモデルがある。20179月にデビューしたE 220 d 4マティック オールテレイン。Eクラスのワゴンをベースにロードクリアランスをアップした最新モデルだ。

ステーションワゴンをベースにしたクロスオーバーモデルは、ライバルが群雄割拠する。アウディのオールロードクワトロ・シリーズやボルボのクロスカントリー・シリーズのほか、コンパクトなサイズのものではMINIクロスオーバーも多くの支持を集め、多様な車種が人気モデルとしてのポジションを競っている。そこに強豪メルセデス・ベンツがついに放った刺客が、今回紹介のE 220 d 4マティック オールテレインだ。

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E 220 d 4マティック オールテレイン(以下、Eクラス・オールテレイン)は多様な魅力を備える。まずはその走破性だ。4輪駆動システムの4マティックを搭載し、併せてロードクリアランスをアップ。最低地上高は既存のディーゼルモデルに比較して25mmのプラスだ。

冬本番となれば、東京であっても積雪は経験する。20142月には都心で最深部27cmという積雪を2度も味わったが、記録的な大雪では本格SUVモデルの出番となる。しかし、多少の積雪でも、都会の道で思いのほか雪が深いシーンに出くわす。すでに付けられたタイヤ跡の凹凸や、駐車場の自車の前にたまった雪など、一般的なロードクリアランスの車両では、フロア下をこすってしまうシチュエーションであっても、Eクラス・オールテレインならば活躍する場だ。

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Eクラス・オールテレインはエンジンも魅力だ。2リッターのクリーンディーゼル(194ps40.8kgm)を搭載。環境に優しく、エコカー減税でも現在、取得税・重量税が非課税・免税(100%軽減)となるなど、大きな優遇措置を受けられる。

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※インテリアの写真は日本仕様のもの。エクステリアは現地モデルの写真です。

さらにベースとなるEクラスはセダンが2016年の7月に、ワゴンが同年11月に上陸したニューモデル。Eクラス・オールテレインは、この新型Eクラスの基本デザイン、装備、安全運転支援のシステムをそのまま受け継いでいる。上質さは言うまでもなく、レザーインテリア(ブラック、ナッツブラウン、マキアートベージュの3色を設定)さえも標準装備だ。もちろんステーションワゴンの広くて使い勝手に優れるラゲッジスペースも有する。

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魅力を挙げていくときりがないが、やはりそのボディーサイズ(全長4950mm、全幅1860mm、全高1495mm)にも注目したい。特に1495mmの全高がポイントで、マンションの立体パーキングでよくある高さ1550mmまでの制限をクリア。マンションに限らず、街中でも車高1550mm以下のパーキングは多く見受けられる。

SUV的カテゴリーであり、プレミアムな魅力に満ちたキャラクターや、ディーゼルユニットといったトレンドのキーワードを有し、車高が1495mmE 220 d 4マティック オールテレイン。「欲しいSUVは車高がネックで買えない」というジレンマを抱えていた都会派にとって、そのもどかしさを晴らす吉報ではないだろうか。

※エクステリアの写真は、実際の日本導入モデルと仕様が一部で異なります。

※価格はすべて税込みです。

<データ>
車名:メルセデス・ベンツ E 220 d 4マティック オールテレイン
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4950×1860×1495mm
ホイールベース:2940mm
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4DOHC16Vディーゼルターボ
トランスミッション:9速AT
エンジン最高出力:194ps(143kW)/3800rpm
エンジン最大トルク:40.8kg-m(400N-m)/1600〜2800rpm
タイヤ:245/45R19
車両本体価格(税込):¥8,750,000

メルセデスコール 0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp

Text:Haruhiko Ito(office cars)
Photograph:Daimler AG

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