旅と暮らし
上質な時間を独り占め。さぁ週末ひとり旅へ。
その⑤ エリアフィッシングでトラウト釣り
2018.05.02
ひとり旅こそ、大人の流儀。気配りさえ不要で、誰かのペースに合わせる必要もない。ゆったりと流れる時間を、思いのままに、独り占めする。
普段できないアクティビティを気兼ねなく楽しめるのも、ひとり旅の魅力。今回、これまでトライしてこなかったエリアトラウトに挑戦した。
立ち寄ったのは「東山湖フィッシングエリア」。高速道路の出入り口(御殿場インターチェンジ)からほど近く、箱根への旅では、向かう途中でも帰途の際でも、どちらでも予定に組み込みやすいのがありがたい。
ここは、富士山を望むエリアフィッシングとしても知られている。
ロッドを持つのは久しぶりだ。幼少のころ、小さな魚でも釣れるたびに、はしゃぎ、歓声をあげていたのを思い出す。
釣りの醍醐味のひとつは、自然との一体感。湖面に立ち込める霞、水面を揺らす風、空を渡る雲。その瞬間ごとに見せる自然の美しさには感動すら覚える。
どう攻めてどう釣果をあげるか戦略を練り、知識やテクニックを駆使するのも釣りの魅力だ。
ルアーフィッシングなら、ルアーチョイスやアクションなど、魚をヒットさせるまでのプロセスがとにかく楽しい。
ここ「東山湖フィッシングエリア」は管理釣り場だから足場がよく、準備や装備もシンプルでOKだ。ロッドやリールなどタックルのレンタルも可能。手ぶらで立ち寄れる手軽さだ。
レインボートラウトをはじめ、ブラウントラウト、イワナ、イトウなど魚種も放流量も豊富。富士山を背景にして存分にルアーやフライを楽しめる。
周囲800m、最深部4m。広大なエリアを誇り、総延長250m、幅2.3mの浮き桟橋も備えている。小型の数釣りを目指すか、ビッグサイズを狙うか、そんなプロセスさえも楽しい。
ビッグトラウトがヒットした瞬間から、強力な引きがロッドを通じて伝わってきた。ラバーネットに無事取り込んだあとも続く鼓動の高鳴りは、やはり釣りならではのものだ。
記憶に残るエキサイティングな時間が、今回の旅をさらに充実したものにしてくれた。
<訪れた場所>
東山湖フィッシングエリア
ルアー&フライ専用の管理釣り場。相模漁業生産組合の直営で、広いエリアと豊富な放流量を誇る。東名高速・御殿場インターチェンジ(第2出口)から約2分とアクセスも良好。営業時間は、3月~11月が5:00~20:00、12月~2月が6:00~17:00。定休日なし(7月〜9月は高水温による魚の状態を考慮して休業)。料金は、5:00~17:00(12月~2月は6:00〜17:00)のチケットが4600円で、3時間チケット(タックル無料レンタル可能)が3100円などとなっている(税込み)。駐車場250台(無料)。
静岡県御殿場市東山1077
0550-82-2161
http://www.higashiyamako.com/
ブルゾン¥93,500/ベルスタッフ(ベルスタッフ 銀座ストア 03-6263-9978)、シャツ¥25,000/ジャンジー、バッグ¥69,000/シセイ(ともにビームス ハウス 丸の内 03-5220-8686)、パンツ¥29,000/ベルウィッチ(アマン 03-6805-0527)、ハット¥6,000/ブリティッシュ カーキ(セル ストア 03-6459-3932)、スニーカー¥70,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691)、時計¥730,000/IWC(IWC 0120-05-1868)
掲載した商品(フィッシング料金以外)はすべて税抜き価格です。
Photograph : Satoru Tada (Rooster)
Styling : Eiji Ishikawa (TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up : Tomokazu Akutsu
Edit & Text : Haruhiko Ito (office cars)