旅と暮らし
プライベートジェットで通う常連客も!
極上の赤身肉を味わう
[部長の名店]
2018.06.27
接待、歓送迎会、家族の記念日に使うハレの店なら、部長に聞こう。今日は自分においしいランチを奢(おご)りたい、そんな日も部長に聞こう。そっと会社の近くのいい店を教えてくれるはずだから。
さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」をご紹介します。
IT企業のエグゼクティブには肉好きが多いと聞く。だからおいしい店の情報は常に飛び交うけれども、会話も楽しめる落ち着いた雰囲気の店というのは案外少ない。そのなかで個室(全9室。2〜8名まで)のみのここは「会食にも使えるからうれしい」と部長。
健康志向から赤身ブームの昨今だが、部長は上質なものを生で味わうのが好みだ。コース(1万〜2万円)はいずれも赤身中心で刺身、ユッケを堪能できるほか、やわらかな厚切りのタン、ハラミも人気。スペシャリテの「けんしろう焼き」(写真。「特選膳コース」)は希少部位のシャトーブリアンを低温調理し、桜チップの香りをまとわせた一品。漂うスモークに思わず動画に収める人も多いとか。
この春、新料理長が就任。先月から始まった「おまかせ」では自らテーブルに出向きヒアリング。常連でなくともわがままを聞いてもらえる粋なサービスだ。若いスタッフのつかず離れずの距離感も心地よく、また来たいとの思いを新たにする。
Photograph:Reiko Masutani
Text:Sachiko Ikeno, Akane Matsumoto