旅と暮らし

東京の日本料理の代名詞のひとつで
和食の概念を変える
[部長の名店]

2018.07.03

写真・図版
コンセプトは「目と手と気持ちが届く店」。その言葉どおり、たとえばこの「コーンと空豆とエビのアジサイシンジョウ」の透き通る美しさ! 写真でもおいしさが伝わるが、味わいは写真以上だ。

接待、歓送迎会、家族の記念日に使うハレの店なら、部長に聞こう。今日は自分においしいランチを奢(おご)りたい、そんな日も部長に聞こう。そっと会社の近くのいい店を教えてくれるはずだから。

さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」をご紹介します。

日本料理の名店といえば、多くが思い浮かべる東京・元麻布の〝かんだ〞。11年連続ミシュランの三ッ星付きレストランという偉業におごることなく、オーナー神田裕行氏は、常にチャレンジを続け、今年で開業14年を迎えた。

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東京の日本料理店の代名詞として、日本人のみならず、各国の人々の心を魅了してやまない。「たとえばお造り。素材なのか、包丁の入れ方なのか、どうしてこうなるんだ!と思うほどおいしい。普通なら通り過ぎてしまうようなメニューが凛(りん)としている」とは部長の言葉。

会話の途中に料理を口に運び、ハッとする。一瞬、会話は止まり、箸を運び終えたあとに、しみじみおいしいと笑顔になる。そんな経験は誰にもあるだろうが、かんだの料理はその連続だ。

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こちらはある日のコース中盤の一品。写真は肉と卵のスフレが口の中で溶ける「すきやきどん」。季節の素材を使用しているため献立は時期によって異なる。コースは2万5000円とお任せの2つ。

和食王道でいながら、素材にトリュフを使用するなど、どこか革新的な印象を残すのは、神田氏がパリでも研鑽を積んだから。日本料理の奥行を堪能させてくれるハレの日ならではの名店だ。

Photograph:Reiko Masutani
Text:Sachiko Ikeno, Akane Matsumoto

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