旅と暮らし
アメリカンスタイルのボリューム満点サンド
変わらぬ味を楽しむ
[部長の名店]
2018.06.06
接待、歓送迎会、家族の記念日に使うハレの店なら、部長に聞こう。今日は自分においしいランチを奢(おご)りたい、そんな日も部長に聞こう。そっと会社の近くのいい店を教えてくれるはずだから。
さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」をご紹介します。
米国留学を経験したご夫妻が「アメリカのサンドウィッチを日本でも」と1978年に開業した世田谷のシンボリックなダイナー。
天然酵母と国産小麦に塩と水だけを加えた特注のイギリスパンを鉄板でトーストすれば、外側はパリッと、中はモチモチに。サンドする具材も60種類以上と、どれをセレクトするか迷うほどだ。
上野毛駅より徒歩2分。テイクアウトもOKなので、電話でオーダーしてピックアップするのが通。
カウンターとテーブル席で25席と小さなスペースだが、外光の入る大きな窓とフレンドリーな接客、なにより本格仕様のインテリアが心地いい。開業当時から変わらない木目調のテーブルやカウンターは、年月を経てアンティークとなった。同様にメニューも40年変わらない。「本物」は決して色あせない、そんな真実を知る名店だ。
Photograph:Reiko Masutani
Text: Sachiko Ikeno