紳士の雑学

スーツはクリーニングしすぎに要注意!
ベストな頻度やかかる費用は?

2018.11.28

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スーツはビジネスマンのユニフォームにして戦闘服。安いものを1,2シーズンで使い捨てにするより、少々値が張ってもいい素材の品を手入れしながら着続けるほうが結局は経済的。ちょっとの手間をかけるだけで、スーツはぐんと長持ちします。正しいケア、やってはいけないこと基本と心得を紹介します。

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スーツをクリーニングするベストのタイミングについて

ウィークデイは1日の1/3以上も着用しているスーツ。汗を掻いたり、雨に濡れたりしたら、早めにクリーニングに出したくなるのでは? でも、大半のビジネススーツに使われているウールは意外にタフ。動物の毛だけに通気性や防湿、復元力を備えています。逆に石油系の溶剤を使うドライクリーニングは、風合いを損ねたり、生地を傷めるデメリットが。日頃のマメな手入れがスーツにも懐にも優しいと言えます。

著しい汚れやシミがない限り、クリーニングを出すのはシーズンの終わりでいいでしょう。とはいえ問題は夏。クールビスの浸透で以前より楽になったとはいえ、他の季節より汗の量が多いのはやむを得ません。複数のスーツを着回しつつ、汚れがたまったと感じたらクリーニングへ出すようにしましょう。

※「スーツの手入れ方法」はこちらから。

クリーニングにかかる日数や期間について

急いできれいにしたい、そんなときにクリーニングへ出すのは迷うところ。それなりのホテルであればクリーニングの工房と職人を揃えているため、1日、タイミングが合えば半日でも仕上がります。

でも街のクリーニング店ではなかなかこうスピーディーはいきません。特に受け付けだけして、集配するチェーン店ではどうしても時間がかかります。通常は早くて2、3日が目安です。面倒なシミ抜きがあれば、1週間程度は見ておいたほうがいいでしょう。

ただ、クリーニング店のなかには「即日仕上げサービス」をうたうお店もあります。この場合も午前中には持ち込みたいところ。時間がない場合は宅配サービスを利用するのも手ですが、その分高額になること多いです。

目的にあったクリーニング方法を選ぶ

<ドライクリーニング>
ドライクリーニングは石油系の有機溶剤を使って汚れを落とします。食品や口紅、ボールペンなどの油性のものに効果的でしょう。水を使わないことで型崩れがしにくいので、スーツのように立体的なアイテムに適しています。一方で料金は店舗によって変わりますが、1000円前後がひとつの目安です。

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<ウェットクリーニング(汗抜き、シミ抜き)>
ドライクリーニングは万能ではありません。染み込んだ汗を落とすのは実は苦手。その場合、ウェットクリーニング(水洗い)がおすすめ。特に夏場の汗の汚れを落とすのに向いています。ただし手間がかかる分、ドライクリーニングより料金が数百円アップ、また仕上がりまで1週間程度かかります。

STEP1
スーツはなるべくジャケットとスラックスをセットで

クリーニングの溶剤は生地に影響を与えることが少なくありません。生地の風合いだけでなく、時には色まで変わることがあります。ジャケット、スラックスのどちらか汚れただけでも、片方だけ出すと仕上がりによってアンバランスになる恐れがあります。多少余計の出費になりますが、両方をまとめて出すのが無難です。

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STEP2
クリーニング店では指示を的確に伝える

ポケットの中身は空にし、気になる汚れがあればもれなく伝えましょう。その際、原因が分かれば処置がしやすいので忘れずに言付けを。また傷やほつれがないかもチェックを忘れずに。後でトラブルの元になります。

STEP3
クリーニングから上がってきたら

高級クリーニングだとそのまま保管できる不織布を使っていることはありますが、多くは通常のビニールです。こちらはあくまでホコリよけであって、通気性がないため、長期の保管には向きません。必ず取るようにしましょう。

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またクリーニング店のハンガーだと薄いため、肩がしっかりキープされるように厚みのあるタイプに差し替えてください。そのまま来シーズンまで保管する際は防虫剤や防湿剤をつけて。

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スーツハンガー¥4,000ナカタハンガー(ナカタハンガー 03-6423-1222
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なお、万が一見覚えのない傷やほつれがあれば、早めにお店に伝えましょう。

スーツを自宅で洗濯できる? 洗濯方法と注意点

クリーニングに出さず、自宅で洗濯機にかけて洗えるスーツもあります。ただしウォッシャブルと表示があるもののみ。洗う際は穴あきやほつれがないかを確かめ、必ずおしゃれ着用の洗剤を使い、ネットに入れること。乾燥機はもちろん、脱水機も厳禁です。干す際は肩が崩れないように厚みのあるハンガーを使用。スラックスもウエストが上になるように吊るして干しましょう。軽く叩いてしわを伸ばすのがコツ。また日焼けを防ぐために陰干しが基本です。

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まとめ

スーツは清潔感が命。クリーニングは心強い味方ですが、頼り過ぎないように心掛けましょう。日々のケアでかなりカバーできます。また仕上がりのスピードや配送の有無などを考慮し、自分のライフスタイルにふさわしいお店を見つけることも大切です。

①スーツはクリーニングに頼り過ぎず、毎日の手入れをマメに
②クリーニングは季節の変わり目を出すのが最適。ただし夏は汚れに合わせて適度に
③お店にまかせっきりにせず、汚れの確認と仕上がり後の収納まで抜かりなく

Photograph:Tomoka Tanaka(kiitos)
Styling:Yukihiro Yoshida
Text:Mitsuhide Sako(KATANA)

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