紳士の雑学

スーツのクリーニング頻度でベストなタイミングは?
知っておきたいクリーニング日数や期間、クリーニング方法選び

2022.09.16

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スーツはビジネスマンのユニフォームにして戦闘服。安いものを1,2シーズンで使い捨てにするより、少々値が張ってもいい素材の品を手入れしながら着続けるほうが結局は経済的。ちょっとの手間をかけるだけで、スーツはぐんと長持ちします。正しいケア、やってはいけないこと基本と心得を紹介します。

スーツのクリーニング頻度は何回着たら?

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ウィークデイは1日の1/3以上も着用しているスーツ。汗を掻いたり、雨に濡れたりしたら、早めにクリーニングに出したくなるのでは? でも、大半のビジネススーツに使われているウールは意外にタフ。動物の毛だけに通気性や防湿、復元力を備えています。逆に石油系の溶剤を使うドライクリーニングは、風合いを損ねたり、生地を傷めるデメリットが。日頃のマメな手入れがスーツにも懐にも優しいと言えます。

著しい汚れやシミがない限り、クリーニングを出すのはシーズンの終わりでいいでしょう。とはいえ問題は夏。クールビスの浸透で以前より楽になったとはいえ、他の季節より汗の量が多いのはやむを得ません。複数のスーツを着回しつつ、汚れがたまったと感じたらクリーニングへ出すようにしましょう。

<<「スーツの手入れ方法」はこちらから。

社会人のスーツクリーニング頻度

一着の背広を着回していた「一張羅」はもう昔の言葉。今はワンシーズンで色違いの23着を着回すことが一般的でしょう。それでも毎日の着用であれば、汚れはたまります。夏であれば3週間からひと月に1回、秋冬であれば1シーズンに12回、それぞれ季節の変わり目にもう1回が目安。もちろん気になる汚れがあれば、もう少し回数を増やしても大丈夫です。

リクルートスーツのクリーニング頻度

就職のために着用するリクルートスーツ。カジュアルな服装でOKだった学生時代とは異なり、カッチリとした服装での行動はストレスを感じさせます。そして着慣れない動きはスーツにもダメージを与えがち。きれいな着こなしは採用面接でも圧倒的に有利にもなります。汚れが目立たなくても、肘や膝のシワがたくさん入っていたり、スーツがくたびれてきたように感じたりしたらクリーニングに出す頃合いです。特に夏場に就職活動する場合は、クリーニングの頻度を上げてもいいでしょう。

スラックスのみのクリーニング頻度

スーツのスラックスは、ジャケットよりもダメージは大きいもの。汚れはもちろん、動きが多い分だけシワにもなりやすい。クリーニングに出すと確かにきれいになりますが、汚れを分解する溶剤によって生地は影響を受けます。このため、スラックスのみをクリーニングに出した場合、上下で色や風合いが変わることも想定されます。

スーツの場合、ジャケットとスラックスは同じタイミングで出すのが理想です。予算的に厳しい場合でも、せめて2回に1回は一緒にお願いするようにしましょう。

夏のスーツクリーニング頻度

夏のスーツスタイルはやはり過酷です。外回りの仕事とオフィスワークの違いはありますが、どちらにしても冬場に比べれば汗をかく機会は多いはず。前者であれば、週2回の着用で2~3週間に1回のクリーニングでも構いません。

冬のスーツクリーニング頻度

湿気の少ない冬は、さほどクリーニングの必要はありません。目安としては1シーズンに1度程度クリーニングでもOKです。ただこれも着方と環境によって差があり、冬でも暖房や通勤電車で汗をかく人は、適度にクリーニングに出してください。

あまり着ないスーツのクリーニング頻度

あまり着ることがないスーツでも、目に見えない汚れはついています。すぐにはわからなくても、あとあと染みや変色などが表れてくる場合は少なくありません。特に春夏物は衿や袖など皮膚に触れる部分は要注意。数回の着用でも、シーズンの終わりにはクリーニングに出すのが無難です。

スーツはクリーニング頻度が多すぎるのも良くない

ウールは耐久性や復元力に優れていますが、クリーニングに使われる石油系の溶剤が生地にダメージを与えるため、頻繁に出し過ぎるとウール本来の風合いを損ねます。ほどほどにしておくのが長持ちさせるコツです。

1.手持ちのスーツ数を増やす

ワンシーズンでスーツは複数着用意しておきたいもの。手持ちのスーツが少ないと着回す回数が多くなり、必然的にクリーニングに出す頻度も多くなります。毎日スーツを着用する場合、3~5着を目安にローテーションして着用するようにしたいもの。

2.定期的にブラッシングをする

毎日のお手入れは腕のいいクリーニングに匹敵します。効果的なのはブラッシング。上質な毛を使った洋服ブラシでスーツを軽くたたいて塵やゴミを浮かせ、上から下へ丁寧にブラッシングしましょう。見逃しやすいラペルやポケットの中も折り返し、しっかり汚れを掻き出してください。毎日着用後に行うのが理想ですが、難しいようであれば3回程度の着用でブラッシングをしてください。

3.スーツ用のハンガーに掛け保管する

スーツのメンテナンスで気を付けたいのはブラッシングだけではありません。保管も重要なポイントです。特にハンガー選びには留意を。クリーニング店から引き取る際の薄いプラスチックは、あくまで簡易的なもの。スーツのフィット感に大きな影響を与えるショルダーラインを中心に、型崩れする可能性があります。

スーツは着用したときの身体のラインをイメージして縫製されています。保存する際もなるべく人体に近い状態にするのが理想ですから、肩の部分が厚く、立体的なハンガーがベターです。特に湿気も吸ってくれる木製のものがおすすめです。

着用後はポケットの中に入っているものを取り出し、風通しの良い場所で陰干ししてから保管してください。

4.ウォッシャブルのスーツなら自宅で洗濯も可能

クリーニングに出さず、自宅で洗濯機にかけて洗えるスーツもあります。ただしウォッシャブルと表示があるもののみ。洗う際は穴あきやほつれがないかを確かめ、必ずおしゃれ着用の洗剤を使い、ネットに入れること。乾燥機はもちろん、脱水機も厳禁です。干す際は肩が崩れないように厚みのあるハンガーを使用。スラックスもウエストが上になるように吊るして干しましょう。軽く叩いてしわを伸ばすのがコツ。また日焼けを防ぐために陰干しが基本です。

スーツのクリーニング種類も知っておこう

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ドライクリーニング

ドライクリーニングは石油系の有機溶剤を使って汚れを落とします。食品や口紅、ボールペンなどの油性のものに効果的でしょう。水を使わないことで型崩れがしにくいので、スーツのように立体的なアイテムに適しています。

ウェット(水洗い)クリーニング

ドライクリーニングは万能ではありません。染み込んだ汗を落とすのは実は苦手。その場合、ウェットクリーニング(水洗い)がおすすめ。特に夏場の汗の汚れを落とすのに向いています。

スーツのクリーニング料金相場と日数

クリーニングの料金には店の形態によって差があります。大手のチェーン店は大量に請け負うことでコストダウンを図るため、値段は1,000円から2,000円程度。ただし、染み抜きは別途料金がかかることが一般的。宅配を行っているところも多く、この料金に配送料もかかります。比較的小規模な高級店は、基本料金で2,000円~3,000円。受け付ける人と作業をする人が同じか、または近しいため、顧客のオーダーにきめ細かく対応してくれたり、見落としていた汚れにも気づいてくれたりするサービス面でのメリットがあります。

日数・期間

急いできれいにしたい、そんなときにクリーニングへ出すのは迷うところ。それなりのホテルであればクリーニングの工房と職人を揃えているため、1日、タイミングが合えば半日でも仕上がります。

でも街のクリーニング店ではなかなかこうスピーディーはいきません。特に受け付けだけして、集配するチェーン店ではどうしても時間がかかります。通常は早くて2、3日が目安です。面倒なシミ抜きがあれば、1週間程度は見ておいたほうがいいでしょう。

ただ、クリーニング店のなかには「即日仕上げサービス」をうたうお店もあります。この場合も午前中には持ち込みたいところ。時間がない場合は宅配サービスを利用するのも手ですが、その分高額になること多いです。

スーツをクリーニングに出す時の注意点

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スーツはなるべくジャケットとスラックスの上下セットで

クリーニングの溶剤は生地に影響を与えることが少なくありません。生地の風合いだけでなく、時には色まで変わることがあります。ジャケット、スラックスのどちらか汚れただけでも、片方だけ出すと仕上がりによってアンバランスになる恐れがあります。多少余計の出費になりますが、両方をまとめて出すのが無難です。

クリーニング店舗ではポケットの中身を確認して指示を的確に伝える

ポケットの中身は空にし、気になる汚れがあればもれなく伝えましょう。その際、原因が分かれば処置がしやすいので忘れずに言付けを。また傷やほつれがないかもチェックを忘れずに。後でトラブルの元になります。

スーツのクリーニング後にやるべきこと

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1.ビニール袋を外す

高級クリーニングだとそのまま保管できる不織布を使っていることはありますが、多くは通常のビニールです。こちらはあくまでホコリよけであって、通気性がないため、長期の保管には向きません。必ず取るようにしましょう。

2.ハンガーを掛け替える

またクリーニング店のハンガーだと薄いため、肩がしっかりキープされるように厚みのあるタイプに差し替えてください。

3.間隔をあけてクローゼットに収納

そのまま来シーズンまで保管する際は防虫剤や防湿剤をつけて。

まとめ

スーツは清潔感が命。クリーニングは心強い味方ですが、頼り過ぎないように心掛けましょう。

日々のケアでかなりカバーできます。また仕上がりのスピードや配送の有無などを考慮し、自分のライフスタイルにふさわしいお店を見つけることも大切です。

①スーツはクリーニングに頼り過ぎず、毎日の手入れをマメに
②クリーニングは季節の変わり目を出すのが最適。ただし夏は汚れに合わせて適度に
③お店にまかせっきりにせず、汚れの確認と仕上がり後の収納まで抜かりなく

Photograph:Tomoka Tanaka(kiitos)
Styling:Yukihiro Yoshida
Text:Mitsuhide Sako(KATANA)

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