紳士の雑学
好感度アップ! ぴったりなシャツサイズの選び方
2019.04.09

メンズファッションの伝統的なドレスコードにおいてシャツは下着にあたります。本来肌にいちばん近いアイテムだけに、ゆるすぎずきつすぎず、ジャストサイズが基本です。特にビジネススタイルでは、ジャケットとのバランスも身だしなみの重要なポイント。今回はぴったりなサイズ感はどこが基準になるのかを解説します。
自分にぴったりなシャツサイズとは
シャツのサイズは「首まわり」と「裄丈」で決まります。シャツのタグにもこのふたつのサイズが明記してあります。
ただシャツによってはLL/L/M/Sなどと記載されたものもありますが、メーカーによってサイズは微妙な違いが。カジュアルシャツなら少々のサイズ違いはさほど気になりませんが、ビジネスで着用するシャツとしてはあまりおすすめできません。

首周りのジャストサイズ
タイドアップすることがビジネスシャツの基本であるだけに、第一ボタンを締めた状態が決め手となります。ジャストサイズでない場合、小さいとボタンが締まらなかったり、締めても首が苦しかったりします。また大きければ緩んでしまい、だらしなく見えてしまいます。着用した際、第一ボタンのところで指が1~2本入るのが目安です。

袖の長さのジャストサイズ
首と並ぶ重要なポイントが腕の長さです。カジュアルシャツであれば着こなしによってオーバーサイズも許容されますが、スーツの場合ではNG。クールビズのノージャケットでもだらしなく見えます。もちろん、逆に短すぎるのも避けてください。
袖の長さを計る場合、肩を起点とする袖丈以外に、首の下で背中の中心にあたる場所からの裄丈があります。体でいえば胴体、シャツであれば身頃とのバランスがあるので、双方を把握しておいたほうがいいでしょう。
袖の基準はシャツのみの着用時で手首のくるぶしに軽くかかる程度が適正です。また必ずジャケットを上にはおってみましょう。袖からシャツが1~2cm見える長さがベスト。
満足できない場合はオーダーで
既製品のシャツではどうしても自分のサイズに合わない場合があります。修整してもフィットしない場合はオーダーを試してみては。パターンオーダーであれば1万円前後から、フルオーダーであれば2~3万円程度が目安となります。腕時計をするほうのカフスを少し大きめに仕立てるなどの誂えもできます。


その他チェックしたいサイズ
肩幅、胸まわり、胴まわり、腰まわり、着丈がポイントになります。ジャケットを着た時にダブつかない、逆にきつすぎて体の動きを妨げないサイズを選んでください。特に着丈はしゃがんだ際にスラックスから出ないことも留意点です。
まとめ
ジャケットと異なり、シャツは一日中着ているものです。それだけに着心地は重要。自分に合ったサイズのシャツは、確実にビジネスでのパフィーマンスをアップしてくれます。
1.ビジネスシーンでのシャツ選びはジャケットを着た状態を想定
2.オーバーサイズ、タイトすぎるもの共にNG
3.まず重視すべきは首まわりと袖の長さ。これを正しく把握する。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Text:Mitsuhide Sako(KATANA)