旬のおすすめ
いい旅、いいリネン。①
2019.07.01
梅雨が明けたら、少し早めにサマーバケーションへ。
トロリーケースに詰めたのは、リネンのスーツやシャツ……。
からっと乾いた肌ざわり、シワさえもエレガントな風合い。
夏の旅にリネンほど、ふさわしい素材はない。
リラックスしつつも、洒脱な装いで過ごしたい。
海辺ではじまる旅時間、
潮風が心地よさを運ぶ。
軽やかに仕立てたジャケットとゆったりとしたプリーツ入りのショーツのセットアップ。リネンの風合いが装いをエレガントな印象へと導く。
普段とは違うおしゃれ、
それも旅ならではの醍醐味。
ニットの上にさらりとはおるだけで大人の旅支度となる、リネンのダブルブレストジャケット。芯や裏地を省いた軽やかな仕立てとざっくりとした風合いが、リラックス感を呼ぶ。はっきりとしたストライプのシアサッカー素材のパンツを合わせて、夏にふさわしい清涼感を漂わせる。
晴れた朝、素肌にはおる
シャツが気持ちを上げる。
落ち着いた発色のブラウンが上品なシャツは、裾をアウトしても好バランスな着丈。そして、なによりリネン特有の乾いた質感が気持ちいい。
新しい自分像に出会う、
悦に入るような装い術。
フロントのポケットやウエストベルトを特徴とするサファリジャケット。本来はワイルドさを持ち味とするものの、素材をリネンにすることで大人らしいエレガントな雰囲気をまとう。豊かなドレープ感もまた、リネンならではの粋。
モノトーンでまとめても、
涼しげな雰囲気はキープ。
海辺にいちばん映えるのは、イタリアの島名を由来とするカプリシャツ。リネンのエレガンスをもちつつも、色がブラックだと甘くならずにシック。襟を無造作に立て、胸元を適度に開けてリラックス。
「アエラスタイルマガジンVOL.43 SUMMER 2019」より転載
Photograph: Masanori Akao(whiteSTOUT)
Styling: Masayuki Sakurai Hair & Make-up: Nobuyuki Shiozawa(mod’s hair)
Edit & Text: Kenji Washio