紳士の雑学

〜イギリス、イタリア、アメリカ〜
国別スーツの違いを解説!

2019.10.31

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一見するとどれも同じように見えるスーツですが、実はさまざまなスタイルが存在します。そのスタイルに大きく影響を与えているのが「国」。なかでもイギリス、イタリア、アメリカの3大国のスーツはそれぞれに個性があり、さらにいまも進化しつづけています。自分自身に合ったスタイルで着こなすためにも国別のスーツの特徴を覚えましょう。

国別のスタイルを知って理想のスーツに出合う

現在のスーツの形が決まったのは1920〜30年代ごろ。王侯貴族の着ていた正装が略式化され、一般市民たちがまねることで広まっていきました。紳士としてのダンディズムな装いを正統的に受け継ぐイギリス、陽気な国民性を反映しエレガントなスーツを生み出すイタリア、そして合理主義を貫き汎用性の高さを誇るアメリカ。それぞれの国別スタイルを掘り下げていきましょう。

国別スーツスタイルを解説!

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【イギリス】
スーツ発祥の地として知られるイギリス。クラシックで重厚なイメージが強いですが、それは紳士の国としてのフォーマルな装いが根付いているからといえます。

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ブリティッシュスタイルのスーツの特徴は、パッドが入り袖山をきちんと出したパデッドショルダーやタイトにシェイプされたハッキングシルエット、肩から胸や背にかけてカーブを描いて包み込むイングリッシュドレープ、チェンジポケット仕様などが挙げられます。またスラックスはベルトレスのものが多く見られ、サスペンダー用のボタンが付いているものもあります。

生地は硬めでしっかりしたものが多く、打ち込みがしっかりとしていて耐久性に優れているのが特徴。仕立てはしっかりした厚めのパットや毛芯を入れ、重量感のある仕様になっています。

真面目で男らしいダンディズムを表現するために構築的な手法を用いているのが、イギリススーツの特徴です。

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【イタリア】
イタリアスーツはやわらかで、体に沿ったラインを描くエレガントさが大きな特徴。イギリスからスーツが伝わり、イタリア国内の職人が手技を駆使した優れた技術力で、独自進化していきました。ナポリやフィレンツェ、ローマ、ミラノと地域性もありますが、特にクラシコイタリアと呼ばれる南イタリアのナポリスタイルのスーツが代表的存在です。

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その特徴は自然で優美なショルダーラインといせ込みを駆使した立体的な袖付け、重心を高く取ったウエストシェイプで自然に体にフィットするシルエット、そしてやや短めの着丈。このようにして人体美を反映させることでエレガンスを醸し出しています。

生地は柔らかく軽やかで、ドレープが効いているものが多く、仕立ては薄く軽いパットや毛芯を使用し、ソフト感を重視しています。

イタリアのスーツは人生を楽しむ陽気さがよく表現されています。そして細部に光る職人の手仕事が特徴といえるでしょう。

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【アメリカ】
アメリカスーツは、機能性や動きやすさ重視のスタイルが特徴で、どんな体型の人でも似合うように量産型の大量生産がかなうスーツを生み出しました。

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そのスタイルは、フロントダーツを排してウエストシェイプをかけないボックス型シルエット。いわゆるサックスーツとも呼ばれるナンバーワンモデルが基本です。肩のラインに自然に沿わせたナチュラルショルダーと3つボタン段返り中一つ掛け、背面裾のセンターフックベント、太めのスラックスなど、体型を選ばない汎用性の高さが魅力です。

生地は機能性や動きやすさを重視したものが多く、派手な色柄や個性的なデザインのものも多く見られます。仕立ても効率を重視し、ミシンで一気に縫い上げるものがほとんどです。

ナチュラルでおおらかな印象を周りに醸し出してくれるのが、アメリカのスーツの魅力といえるでしょう。

国別スーツ、結局どれを選ぶべき?

定番はイギリス
現代のスーツの原形が誕生したイギリス。そのスタイルのエッセンスをアップデートし、さまざまなカルチャーと混じり合い、現代的に進化していきましたが、ベースは変わりません。フォーマルなシーンではイギリススタイルのスーツがやはり鉄板です。

なりたい自分、演出したい自分を考える
スーツを着ることで「どうなりたいか」「どんな印象を与えたいか」を考えて、選択することが大切です。落ち着いた大人のイメージを醸し出したいのならイギリス式。軽やかでセクシーな印象を与えたければイタリア式。カジュアルで自分ならではの着こなしをしたいならアメリカ式のアメリカンブランドから選びましょう。

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トレンドも意識してみる
スーツのトレンドは、少し前まではクラシコイタリアを代表とするイタリア式が世界的な流行をけん引していました。現在ではファッション業界全体のリバイバルブームで、クラシックなイギリス式もはやっています。国別でスーツを選ぶ際にはトレンドも考慮しましょう。

まとめ

①正統的なクラシックなスーツならイギリス。
②華やかなスーツスタイルを楽しみたいならイタリア。
③ビジネスウエアとしての合理性重視ならアメリカ。

Edit・Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)

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