靴
正装を整える決め手の一足。
クロケット&ジョーンズのホールカット、アレックス。
いま欲しい、憧れの靴6選
2020.02.18
伝統的な技術に裏打ちされた確かなつくりの靴である。そのうえ希有な素材が用いられていたり、あるいはユニークな逸話に彩られていたり、誰しもが強い憧れを抱く別格の逸品を選りすぐって紹介する。
アフターファイブのパーティーにおいては、タキシードが正装として認知されている現代では、その足元に合わせる靴として一枚皮で仕立てられたホールカットのプレーントウは最適な一足となる。なかでもその最高峰のひとつとして際立ったスタイルを確立しているのが、このクロケット&ジョーンズの「アレックス」だ。
アレックスはアニリン仕上げの上質カーフをアッパーに使用し、ラストはエッジーなスクエアトウとロングノーズの「#348」で、切り返しも飾りもないごくシンプルなホールカット。モダンなフォルムが印象深い存在感をもたらしている。
ダッシュの利くダイナイトソールを装着
ソールはスタッドを装着したグリップ力の高いダイナイトソール・バージョン。滑りにくさや屈曲性の良さはそのままに、エレガントなアッパーの雰囲気を損なうことのない厚みが薄いシングルダイナイトソールを、グッドイヤーウェルト製法で成形。格調の高さと機能性の高さを併せて実現している。
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Kouki Nakasu