週末の過ごし方
日常を変える特別な存在。
香りを記憶として刻む【香水とVゾーン #5】
2021.04.21
装いやヘアスタイル、所作などすてきな印象をもたらすすべは種々あるが、香りをおしゃれの一部として採り入れられたら、それは揺るぎない男性の武器となる。心地よさを求める香りはさらに“香りで心躍らせたい”“香りを楽しみたい”といったワンランク上の大人のたしなみへと進化する。
ムードを左右するプライベートな空間もそう。香りによって特別なものにすることができたら、あなた自身になにかしらのエッセンスを加えてくれるはず。家で過ごす時間が増えたいま、リラックスシーンに溶け込む香りで非日常感を高めるのもいい。こなれた大人を醸す“Vゾーン”と気分高まる香りの魅力を振りまきながら、人生を楽しみ尽くすジェントルマンでありたい。
女性が男性に香らせてほしい5つの香水。『オードパルファン オルフェオン』はフローラルでありながら官能的な、ほかでは出合えないような甘美な仕上がり。まさに「香りを記憶として刻む」香りと言えよう。
“香り=記憶”にふさわしい
色気ある香りがもたらす華のある安らぎ
創業者の3人が多くの時間を過ごした、いまはなき「オルフェオン」というナイトバー。そのバーはパリのサンジェルマン大通り34番地にあり、ディプティック1号店に隣接。その空間を、香りでくまなく描き出すことで誕生したのが『オードパルファン オルフェオン』だ。ディプティックのアイコニックな香りを創り出してきた調香師オリヴィエ・ペシューによる、フレッシュでフローラルななかにオリエンタルなムード漂う“誰もがとりこになる”香り。
イランイラン、マグノリア、ダマスクローズなどのフローラルノートに、当時の店にあったかと思われる木製のインテリアを想起させるシダーやベチバー、パチュリなどをブレンド。爽やかさのなかにほのかな甘みを感じさせ、ウッディーノートが落ち着きのあるダンディーを奏でる。
家におけるプライベートタイムで大切にしたいのは、自分が心地よくいられる装い。ゆったりとしたフォルムとしなやかな素材感が大人のリラックス感を演出し、風通しのいいリネンジャージを使用したポロシャツが心地よさをもたらす。そこに色気を感じさせるのは、素肌から匂い立つようなセンシャルな香り。くつろぎタイムをこんな心躍る匂いと共に過ごしてはいかがだろう? さらに上質なお酒と音楽を用意すれば、おうち時間をより豊かにしてくれる。
▶色香増しのアドバイス
グラスを使って部屋全体にすてきな香りを演出。45℃程度のお湯をグラスの3分の2ほど入れて香水をワンプッシュ。蒸発した香水の匂いがふんわりと部屋全体に広がる。香水瓶を隣に並べて、さりげないしゃれ感を表現するのもいい。
※掲載した商品はすべて税込み価格です
問/ディプティックジャパン 03-6450-5735
プロフィール
狩野明日香(かりの・あすか)
ファッション企画を中心に活動中のエディター兼キッズファッションスタイリスト。美容にまつわるネタが好きで、最近は男性美容にもアンテナを。フードコーディネーターとしてレシピ本製作にも携わる。近い目標は酒蔵巡り。プライベートでは2児のママ。
Photograph & Movie: Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make: Yurie Taniguchi
Edit & Text: Asuka Karino(keynine)