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ポロシャツを採り入れたメンズスタイルを紹介!
だらしなくみえない着こなしのコツとは?
2023.02.06

カジュアルウエアのなかでも、世代を問わず人気の高いポロシャツ。ポロシャツは、新型コロナウイルス流行の影響で働き方が大きく変わった昨今、リモートワークにも採り入れやすいアイテムとして注目を集めています。
この記事では、メンズファッションに欠かせないポロシャツの着こなし術について解説。上質で着こなしやすいカジュアルウエアを取り扱う人気ブランドも紹介します。
ポロシャツとは?
ポロシャツはシャツのような襟と胸ボタン(ボタンレスもあり)、半袖が特徴のプルオーバー式のトップスです。一般的に、生地には鹿の子などのジャージー素材や綿(コットン)などが使用されています。
ポロシャツが考案されたのは20世紀初期。フランスの名テニスプレーヤーであるルネ・ラコステが、従来より動きやすく吸水性に優れた素材のテニスウエアを考案したのが始まりでした。襟やボタンは、“紳士淑女のスポーツ”であるテニスにふさわしい品格を保つためのデザインです。
ルネ・ラコステは、フランスの老舗ブランド「ラコステ(LACOSTE)」の創始者でもあります。ブランドマークのワニはラコステ氏のテニスプレーヤー時代のあだ名に由来しているとか。
機能性と品を兼ね備えたポロシャツは世界中で大ヒットし、テニスだけでなくイギリスの伝統的なスポーツ「ポロ」やゴルフなどの競技でも着用されるようになりました。現在ではスポーツにとどまらず、カジュアルシーンの定番として性別や世代を問わず広く好まれています。
メンズのポロシャツ選びのポイント

ポロシャツは、似たデザインに見えても、シチュエーションや季節に合わせて選ぶことでワンランク上の装いになります。
ここからは、ポロシャツを選ぶ際に押さえておきたいポイントをチェックしていきましょう。
素材の選び方
ポロシャツに使用されている代表的な素材は「鹿の子織り(編み)」「パイル地」「ニット」など。それぞれ異なる風合いで、着用したときの印象が大きく変わります。
まず「鹿の子織り」はモスステッチとも呼ばれる、Tシャツやポロシャツの定番生地です。小鹿の背中に浮かぶ模様に似ていることからこのように名付けられました。
やや厚手で凹凸のある編み目が特徴で、型崩れしにくく、通気性の良さから春夏向けの衣服によく使用されます。ポロシャツに採用されている鹿の子織りは目が細かく、比較的きちんとした印象を与えられます。
タオルケットなどでもおなじみの「パイル地」は、生地の片面、もしくは両面にループ状の糸が並んでいるものを指します。タオル地が最もよく知られていますが、ベロアやコーデュロイといった素材も、実はパイル地の一種。優れた吸水性や弾力性、柔らかな肌触りが特徴で、スポーティーなポロシャツに柔和な表情をプラスしてくれます。
大人っぽく、しっとりとしたポロシャツを探している方におすすめなのが「ニット」。ニットポロは体に沿うような柔らかさとツヤ感が特徴で、カジュアルに傾きすぎず上品な印象を与えられます。
サイズの選び方
ポロシャツだけでなくどの洋服にも言えることですが、サイズの選び方もとても重要です。自分の体形に合っていないものを着てしまうと、スタイルが悪く見えたりだらしなく見えたりすることもあります。
ポイントは肩幅、バストサイズ、ウェスト、そして着丈。ポロシャツを選ぶときにありがちな失敗が、本来のサイズより大きめのものを選んでしまうケースです。ジャストサイズなら全身がすっきりと見えますが、オーバーサイズだとさえなくて、どこかもたついた印象に。同じ商品のサイズ違いを全身鏡でチェックしながら比べてみれば、より違いがわかりやすいでしょう。
試着したときに肩幅が余ってしまったり、ポロシャツの裾がヒップを完全に覆い隠してしまったりしている場合は、サイズが大きい可能性があるのでワンサイズ小さなものも試してみましょう。肩幅をチェックする際は、肩口の縫い目が目安になります。また、ベストな着丈はヒップラインにかかるかかからないかくらいの長さです。
反対に、着用したときに胸まわりがきつく感じたり、腕が動かしにくかったりした場合は、ワンサイズ大きなものも選択肢に入れましょう。胸元のボタンを全部留めたときに首が苦しくないかどうかもポイントです。
カラーの選び方
華やかな色柄からシックなものまでさまざまなカラーバリエーションをおあるポロシャツですが、シチュエーションに合わせた選び方が重要。選ぶカラーによって人に与える印象が変わるので注意が必要です。
まず、ポロシャツ着用が許可されている職場に着ていくなら、ネイビーやブルー、ブラウン、グレーなど、スーツと同じ無地の定番色がおすすめ。夏ならば白や淡い黄色などの涼しげなカラーもいいでしょう。また、ポロシャツのデザインでよく見る胸元のワンポイントも、華美でない控えめなものならOKです。
オフタイムにポロシャツを着るときは、ビビッドな色や柄で思いきり遊んでみましょう。ジャケットや帽子など、ほかのアイテムと上手にコーディネートすれば、休日のスタイルもぐっとおしゃれになります。
カラーのポロシャツで気をつけたいのが色あせ。汗や太陽光によって退色したポロシャツは、くたびれただらしない印象を与えてしまう恐れがあります。着ていればだんだんと色落ちしてしまうのは避けられませんが、手入れ次第できれいな状態を少しでも長く保つことはできます。
洗濯の際はおしゃれ着用洗剤でやさしく手洗いし、直射日光を避けて陰干ししましょう。特にお気に入りの一着はクリーニング店に任せるのもひとつの方法です。
ポロシャツはコロナ禍のリモートワークでも大活躍!
コロナ禍でリモートワークが急増している近年、在宅の仕事で何を着るべきか悩む方は多いのではないでしょうか。
ビジネススーツを着るまでもないけれど、仕事中にラフすぎる服は避けたい、急遽リモート会議に出席するときに困らない服装でいたいという方にもポロシャツはおすすめ。政府が推進する「クールビズ」で数年前からオフィスでも見かけるようになったポロシャツは、快適な着心地ながら、襟や胸元のボタンがあることできちんとしたイメージになります。
さらに、ネクタイやジャケットをプラスすればスーツとさほど変わらない印象に。ネクタイを締めたい場合は、台襟の付いたボタンダウンタイプのポロシャツを選びましょう。