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『EUPHORIA/ユーフォリア』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #8

2021.10.14

『EUPHORIA/ユーフォリア』<br>いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #8

『セックス・アンド・ザ・シティ』や『ゲーム・オブ・スローンズ』などで知られる業界大手HBO(放送局)が、『ミッドサマー』や『ムーンライト』といったクリエーティビティあふれる作品を世に送り出しコアなファンを獲得しているA24(制作会社)とタッグを組み、ラッパーのドレイクが製作総指揮、『グレイテスト・ショーマン』などで知られるゼンデイヤが主演を務める青春群像劇『EUPHORIA』が話題だ。ティーンエイジャーを描いているとは思えないほどショッキングな内容に、デジタルネイティブであるZ世代の“リアル”を大人たちは突き付けられることになる。

ゼンデイヤ演じる主人公ルーは9.11の3日後に生まれた17歳。アメリカの郊外、中流階級。彼女は幼少のころから得体の知れない不安に襲われる毎日。それはすべて社会の仕組みが悪いせいだと思っていた。唯一不安から解放されるのはドラッグをやっているときだけ。過剰摂取して倒れていたところを妹に発見され一命を取り留めたが、更生施設から出てもなお、やめる気はない。彼女にとってドラッグは生きる手段なのだ。

いつものように親に嘘をつきパーティーに出かけると、親の離婚がきっかけで越してきたジュールズに出会う。このことがルーにとって人生の転機となる。

透明な肌に個性的なメイク、原宿系ファッションを身にまとう彼女はトランスジェンダー。女性として求められることがうれしくてSNSでひと晩だけの関係を繰り返している。ふたりは何か感じるものがあり、すぐに距離を縮めていった。

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