バッグ

【バッグの人気ブランド10選】
お気に入りに出合うためのデザイン&素材選びのポイント

2021.12.21

TOFF&LOADSTONE(トフ&ロードストーン)

TOFF&LOADSTONE(トフ&ロードストーン)は、2004年にデザイナーの坂井一成によって設立された日本生まれのバッグブランドです。ブランド名の「TOFF(トフ)」とはしゃれ者、「LOADSTONE(ロードストーン)」とは人を引きつけるものという意味。当初はレディースバッグブランドとしてスタートしましたが、2013年よりメンズバッグも展開しています。

トフ&ロードストーンのバッグにおける特徴といえば、オリジナルデザインの真鍮(しんちゅう)金具です。アール・ヌーヴォーやアンティークの調度品に通ずる曲線、アール・デコに見られる直線と円形の組み合わせといった、伝統的に評価されてきた美しいデザインからインスパイアされたデザインは、このブランドのバッグを唯一無二のものへと昇華させています。金具のひとつひとつにまでこだわるというのは、オールジャパンメイドだからこその強みといえます。

当然のことながら、バッグの主役であるレザーにも強いこだわりがあります。トフ&ロードストーンのカバンに使われるのは、主に3種類のヤギ革。比較的厚めのレザーを使うことにより、表面の柔らかさを保ちつつも形がしっかりと整ったデザインになるのです。

Orobianco(オロビアンコ)

1996年にイタリアのミラノ近郊で誕生したバッグブランド、Orobianco(オロビアンコ)。日本での展開は1999年からですが、日本におけるメイドインイタリアのバッグの代表格といっていいほど大人気のブランドになりました。バッグの持ち手に結ばれた、トリコロールカラー(イタリアの国旗色)のブランドリボンに見覚えがある人も多いことでしょう。

ブランド名はイタリア語で「オロ=金」「ビアンコ=白」という意味。チベットでカシミヤヤギが「白金」と呼ばれていたことから名付けられたもので、ブランドロゴにもヤギの姿が描かれています。

オロビアンコのバッグは、イタリアの革職人が伝統的な技術を用いて作るセミハンドメイドの上級品。ビジネスバッグに限らず、カジュアルバッグやシューズ、財布、時計などさまざまなアイテムを取り扱うトータルブランドでもあります。

いまや本国イタリアよりも日本での人気が高いともいわれるオロビアンコですが、多くの日本人の心に刺さった理由としては、質やデザインのバランスのよさが挙げられます。個性的なデザインや色使いの多いイタリアブランドのなかで、派手すぎないシンプルなデザインを特徴とするオロビアンコは、日常使いしやすいブランドと言えます。

SOMES SADDLE(ソメスサドル)

SOMMET(頂点)+SADDLE(鞍)からその名が付けられたSOMES SADDLE(ソメスサドル)は、北海道で生まれた日本の馬具メーカーです。ソメスサドルが生み出す馬具は多くのプロ騎手や乗馬選手に愛用されているほか、平成・令和と二代にわたり天皇即位礼で使われる馬車具一式を納入した、皇室御用達のメーカーでもあります。馬具作りで培われた高い技術力を生かし、現在では知る人ぞ知る本格的なレザーファッションブランドとしての地位を確立しています。

ソメスサドルの特徴といえば、日本の職人が3〜4人のチームを組みハンドメイドで作り上げるという点。素材となるレザーは日本のタンナーが製造したものをメインで使用し、裁断、縫製、金具の製造までメイドインジャパンにこだわっています。歴史あるイタリアブランドがメイドインイタリアにこだわるのと同じように、日本の格式高い伝統と高い技術力を思う存分に感じられる、日本が誇るバッグブランドなのです。

馬具メーカーのバッグというだけあり、しなやかな革の質感とシンプルで洗練されたデザインは「日本のエルメス」と称されるほどの仕上がり。質のいいレザーバッグを探している人にはおすすめです。

Swaine & Adeney(スウェイン・アドニー)

1750年に誕生し、実に270年以上もの歴史を誇るロンドン生まれのバッグブランド、Swaine & Adeney(スウェイン・アドニー)。かの有名な「007」シリーズで、主人公のジェームズ・ボンドが愛用しているアタッシェケースがスウェイン・アドニー製ということからも、このブランドの信頼と伝統を感じ取ることができます。

スウェイン・アドニーも、もともとは馬具メーカーであり、バッグにも馬具用の丈夫な高級ブライドルレザーを使用。いまもなお、イギリスのケンブリッジにおいて一点一点ハンドメイドで作られるバッグは、多くの人から憧れの対象となっている一級品です。

そんなスウェイン・アドニーのバッグで有名なのが、先述したアタッシェケースと、イギリス生まれの風格を感じるダレスバッグ。どちらも主張しすぎないデザインにより、素材のよさをしっかりと感じられます。少し高価ではありますが、一生もののアイテムとして検討してもいいのでは。

GLENROYAL(グレンロイヤル)

GLENROYAL(グレンロイヤル)は、1979年にスコットランド中西部の町、エア・シャーで設立されたブランド。スコットランドの職人がハンドメイドで作り出すバッグや財布、名刺入れといったレザーアイテムは、どれもクラシカルながら現代のビジネススタイルにもマッチする洗練度の高さが魅力です。

グレンロイヤルのバッグの大きな特徴となっているのが、素材に使われる上質なブライドルレザー。ブライドルレザーは牛革を原料としており、耐久性を高めるためにロウを何度も塗り込んでいます。使いはじめは塗り込んだロウが染み出すことにより「ブルーム」という白い粉状のものが浮き出ていますが、使い込んでいくとブルームが取れ、味わい深い色合いに変化。新品時よりも使い込んだほうが美しくなっていく、長く使うことを前提にした素材なのです。

ブリーフケース、トートバッグ、ダレスバッグなど幅広いシーンで使える上質なバッグは、いずれも洗練されたクラシカルでシンプルなデザイン。飽きがこないデザインで、長く使いつづけたいと思わせてくれるバッグです。

まとめ

今回はシチュエーション別に見るメンズバッグの選び方と、大人の男性におすすめのバッグブランド10選を紹介してきました。オン・オフ両方で使えるバッグを使い回すのもいいですが、用途やコーディネートに合わせてバッグを使い分けるというのがおしゃれな大人のスタイル。

通勤用バッグとしては機能性、耐久性の高いリュックサック、大切な商談のときにはクラシカルなレザーのブリーフケース、休日は遊び心のあるレザートートバッグといった具合に、シチュエーションに応じたバッグのコーディネートを楽しんでください。

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