お酒
墨田区錦糸町「黄金湯」編
【昼のオシャレセント酒】
2021.12.10
アーティストの田中偉一郎氏が描いたオシャレなのれんをくぐって、それでは男湯に。ちなみに黄金湯は平日は朝10時からやっている。ただいま時間は午後の3時。今日だけはということで。
清潔感あふれる明るい脱衣所はロッカーが大、中、小とあって、セットアップスーツにラベンハムのコートを着ていても十分荷物はしまえる。ホワイトを基調とした浴場はカランの数も多くて、高さを低めに設計された浴槽もオジサンたちにはうれしい。お湯は4種類あって、通好みの熱湯、日替わりで楽しめる薬湯、保湿効果も期待できてこれからの季節にありがたい低温炭酸水、そして水風呂。使用している水はすべて軟水というのもうれしいじゃありませんか。あぁぁぁ~っ! 申しわけない!
湯船につかりながらふとコンクリート打ちっぱなしの壁を見上げると、なんとアータ、銭湯の壁画はあの「きょうの猫村さん」のほしのよりこのイラストではないか。なんでも彼女も銭湯が好きなんだそう。男湯から女湯に続く蒔絵になっていて、どんな物語なのかは、ぜひ貴兄も黄金湯に行って確かめていただきたい。
おっと、別料金500円を払ってサウナにも入っておかねば。男湯は自動ロウリュウ、女湯はセルフロウリュウがあり、水深90cmのキンキンに冷えた水風呂と、野外でととのえる外気浴スペースもある本格サウナで、サウナーな若者たちにも大人気なのだ。あぁぁぁ~っ、申しわけない!
さて、風呂上りはやっぱりお待ちかねのキンキンに冷えたビールですよね~。この一杯のために銭湯に行くと言っても過言ではない。今回はわざわざお店を探さなくとも、なんとアータ、フロントでは注ぎたてのオリジナルのクラフト生ビール(600円)を販売していて、フロント横のエントランスは立ち飲みの「番台バー」になっているのだ。クラフトビールのアテにきゅうりの一本漬け(120円)も買って、ングングング、プハァー! しかるのち、きゅうりの一本漬けをひと口パクリ。あぁぁぁ~っ! 申しわけない!
ちなみに2階にはいまでは珍しいアカスリ(30分4000円~)スペースと、12月から和室と洋室があるドミトリータイプの宿泊施設もオープン予定だ。んもう~、今日はこのまま黄金湯に泊まっちゃおうかな。
トゥトゥルトゥトゥルトゥトゥルトゥルン♪
あ、いけね、上司からラインで在宅確認の連絡が入っちゃったよ。すみませーん、すぐに戻りまーす!
駅前にシェアオフィスってなかったっけかな。
黄金湯
住所/東京都墨田区太平4-14-6 金澤マンション 1階
時間/平日・日曜・祝日:10:00~24:30
土曜日:15:00~24:30
定休日/第二・第四月曜日
※水曜のみ男女入れ替え日
電話/03-3622-5009
Text:Atsushi Ide
Photograph:Takahiro Sakata(★は除く)