週末の過ごし方
新品を売らない!?
エシカルリーダーの最先端とは
【センスの因数分解】
2022.02.18
一方、アウトドア・ウエアブランドとして毎シーズン新製品を発表し展示会を行うというスタイルは、他のアパレルレーベルと変わりません。矛盾ともいえる構造を企業はどう捉えているのでしょうか。
「食品産業へ進出を果たし、近い将来深刻になるであろう食糧問題の解決の一助になればと考えています。パタゴニアが食品?と疑問視される人も少なくないと思います。私たちは、アウトドア・ウエアブランドである前に、ひとつの企業です。企業の役割とは、社会にいかに貢献できるかということではないでしょうか。いま、農業と向き合っていくことは、企業として正しい道筋であると考えており、今後ウエアに代わって主力となっていくかもしれません」と、日本支社・戦略企画の南部 英さんは言います。パタゴニアは、目先のイメージや利潤より、地球規模で未来を考えているのです。
企業理念の浸透を実感した瞬間でした。ブランディングは、ブランド構築のために行う企業の大切な要素ですが、パタゴニアはブランディングはもちろん、社会において企業の理想を体現しているのかもしれません。