半世紀以上変わらぬ素朴なたたずまいに
クラフトマンシップが宿る、
ミネトンカのスリップオン

2022.03.01

半世紀以上変わらぬ素朴なたたずまいに<br>クラフトマンシップが宿る、<br>ミネトンカのスリップオン
¥16,500/ミネトンカ

“おしゃれは足元から”なんてありふれた言葉を持ち出すまでもなく、重いアウターを脱いで、より幅広い着こなしを楽しめるこれからの季節には、シューズ選びこそがスタイリングの肝となる。そこで、春の装いをぐっと洒脱に仕上げてくれるおすすめの一足を日替わりで紹介しよう。今回、ピックアップしたのはスリップオンタイプのシューズ。脱ぎ履きの容易さは群を抜くものの、デザインによっては幾分だらしなく映ることもある。そこで、高い利便性はそのままに、きちんとした印象や品のよさを付与するものにこだわって選んでみた。

青春時代に愛用していたアイテムが、時を経てさらに輝いて見えることがある。思い出補正がそうさせたのではなく、時代が変わっても決して色あせない名品であることの裏付けにほかならない。アメリカのミネソタ州発のシューズブランド、ミネトンカのモカシンもまたそんな心に残る一足である。熟練の職人が手作業で仕上げるモカシン縫いや優しいスエードの風合いなど、1940年代から変わらぬ意匠はエバーグリーンな魅力を放つ。甲部分からかかとまでぐるりと囲むシューレースには、デザイン的なアクセントだけでなく、フィット感を高める効果も。フェード感のあるデニムとの相性のよさは言うまでもなく、暖かくなればショートパンツと合わせたカジュアルなスタイルを品よく格上げしてくれる。創業以来、70年余にわたり長く愛されてきたのはやはりそれだけの理由があるのだ。

問/ミネトンカカスタマーセンター support@minnetonkamoccasin.co.jp

掲載した商品は税込み価格です。

Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato

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