特別インタビュー
伊勢丹新宿店 メンズ館
カテゴリースペシャリスト 中道 譲さん
この人から買いたい、この一品
2022.04.22

私の体は服50%、ビール50%でできています
新卒で入社した会社を退職したころ、三越伊勢丹の中途採用募集があったので応募したところご縁をいただきました。学生のころからイセタンメンズの2階メンズクリエーターズが大好きで、よく来ていたんです。本当のことを言うと、入社試験も受けたのですが最終選考でご縁をいただけませんでした。それが翌年、中途入社できるのですから、縁とは不思議なものだと思います。
ファッションに興味を持ったのは高校生のころ。雑誌で見たドリス・ヴァン・ノッテンのスタイルに心を奪われたことがきっかけでした。それまで服なんて、全然興味なくて、アメカジすら通ってないのです。周りにファッション好きな友達も皆無だったんです。でも大学時代からはバイトを掛け持ちして、お金が貯まれば服に注ぎ込む日々。妹も服が好きで、モードな兄妹でしたね。いま、妹は子ども服のデザイナーをやっています。
ずっとデザイナーズ系、モード系といった服が好きだったんですが、ここ最近はすっかりクラシコばかり。今日の服も全身このメンズ館5階のブランドです。あ、ポケットチーフだけはエトロって決めています。ペンとコンビで鮮やかな色柄をさりげなく差すのが、私の着こなしのこだわりポイントです。
服のほかにひとつだけ、私の趣味と言っていいものが「ビール」です。ビールを飲むだけのために、ドイツ、ベルギー、チェコを旅したこともあるほど。ドイツの街角で売っているカレー味のソーセージがあれば、永遠に飲めますね(笑)。ついでにアントワープで服を見るなんて最高の旅でした。
とはいえ、家では一切飲まないです。休みの前の日、仕事帰りに立ち寄って、ジョッキで5〜6杯というのが私の飲み方。店はどこでもいいわけじゃなく、鮮度にこだわっている店を厳選しています。樽の日付は必ずチェック、ビール党としてそこだけは譲れません。ようやく飲みに行けるようになったことが、いま何よりうれしいですね。
服50%、ビール50%が私を構成しているわけなのですが、本当は何か運動でも趣味にしたいなとも思っているんです。こう見えて、高校時代はアメフト部でした。ポジションはランニングバック。いまよりもうちょっとがっしりしていたかな。何か、いいスポーツがあったら、ぜひ教えてください。