カジュアルウェア

マーガレット・ハウエルのスタンドカラーシャツは、
オンオフ使える永久定番。50年以上愛される理由は？
ファッショントレンドスナップ177

2023.03.22

500_3　IMG_7547 — コットンのポプリン織り生地を使ったカラーレスシャツ（品番：5793150003）¥36,300／マーガレット・ハウエル 03-5785-6445 https://www.margarethowell.jp/

スタンドカラーシャツの沼にドップリはまっていたときに私を救いだしてくれたのがこのマーガレット・ハウエルのスタンドカラーシャツ。

このイギリスブランドは、現在はメンズとレディースのウエアから靴、アクセサリー、照明やキッチン用品まで扱うライフスタイルブランドになっていますが、1970年にスタートしたときに発表したのは、メンズのシャツだったのです。

その記念すべきシャツは、ハウエルさん（デザイナー、現在はクリエイティブディレクター）が、ジャンブルセールで見つけたメンズのドレスシャツにインスパイアされたことをきっかけに、彼女のエッセンスで作られたものだったとか。

数年前に50周年を記念した復刻版シャツ「MH50 アーカイブシャツ」が発売されましたが、それを見ると今回フォーカスしているプルオーバーのタブカラーシャツだったのです。しかも、おへその上あたりに舌のようなデザインのフラップ（ボタンホールまで開いている）が付いています。

上の画像にあるものは、マーガレット・ハウエルの定番スタンドカラーシャツですが、リラックスしたボクシーなシルエット。このシルエットはビンテージのドレスシャツに見られる特徴で、最近のビッグシルエットブームに合わせたわけではありません。このデザインならトレンドを意識したカジュアルコーディネートから、ジェントルマンのようにジャケットをはおったビジネススタイルにも使えますね。

一生涯着られる永久定番、エコなデザインとはこのようなものを言うのではないでしょうか。そう思わせるバックボーンとデザインの普遍性を兼ね備えたシャツには滅多に出会えませんよ！

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Photograph & Text：Yoichi Onishi