お酒

ワイヘキ島
ニュージーランド、知られざるワインの島へ。

2023.11.28

ワイヘキ島<br>ニュージーランド、知られざるワインの島へ。
美しいビーチとなだらかな丘が広がるワイヘキ島。

ニュージーランドの玄関口、オークランドの目と鼻の先に美食とビーチとワイン、人生を豊かにするすべてが詰まった夢の楽園がある。島の名前は、ワイヘキ。旅人を歓迎するかのように、虹のアーチが立ち上がった。

  • 600_ASM55_NZ01_虹
    オークランドからはフェリーで40分ほど。
  • 600_ASM55_NZ01_Eバイク
    港からEバイクをレンタルして島内を巡ることもできる。

夏季にはオークランドからの日帰り海水浴客でにぎわうワイヘキ島。同時に、ニュージーランド国民の間では「ワインの島」としても知られている。水はけのよい土壌、十分な日照と寒暖差、そして日当たりの良い斜面。島はブドウ栽培のために完璧ともいえるテロワールを有しており、実際ワイヘキ島のワインは長期熟成に適したボルドースタイルとして、審査会や飲食店でも高い評価を得ている。

国際的な知名度がそこまで高くないのは、生産量の少なさゆえ。国内のブドウ栽培面積は約4万1000ヘクタールだが、ワイヘキ島はその1%にも満たず、人気のワインは国外はおろか島外にも出回らない。

1050_ASM55_NZ01_ワインテイスティング
ワイナリーに来たら欠かせないのがテイスティング。しっかり飲みたい人にはツアーやワイナリー巡回バスがおすすめ。

そんな特別感もあってか、この島を訪れるセレブは少なくない。ストーニーリッジ・ヴィンヤードの壁には政治家やハリウッド俳優、人気スポーツ選手らの写真が多数飾られており、彼らのためにクルーズ用の桟橋やヘリポートを設けるワイナリーもある。

ハードルが高くなるような話をしてしまったが、心配は無用。ニュージーランドには敬意をもって来客をもてなす「マナアキタンガ」という精神が脈々と受け継がれており、大変希少なワインのテイスティングもここでは惜しみなくグラスに注いでくれることだろう。

ワインツーリズムも発達しており、ブドウ畑を一望しながらの食事やワイナリー泊も可能。ワイン好きにとって、まさに夢の世界……。既に喉はカラカラである。さて、どのワイナリーから訪ねようか。

1050_ASM55_NZ01_オネロア街
島内で一番にぎわうオネロアの町。といってもレストランやおみやげ店が数軒ある程度。
1050_ASM55_NZ01_夕景jpg
夕方、地元の人々が散歩に訪れるオネロア・ビーチ。

美食もペアがワイヘキ流!推しワイナリー3選。#1 タンタラス・エステート の記事はこちら>>

「アエラスタイルマガジンVOL.55 AUTUMN/WINTER 2023」より転載

Photograph: Tomohito Ishimaru
Coordinate: Grooby Miko
Edit & Text: Keiichi Izawa

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