週末の過ごし方

マッチが抱えていた積年の思いとは?
『中国料理 かおたん』、このお店ってもしかして……
マッチと町中華。【第19回】

2024.09.09

マッチが抱えていた積年の思いとは?<br>『中国料理 かおたん』、このお店ってもしかして……<br>マッチと町中華。【第19回】
「豚肉とニラの黄金バランス。オーソドックスなおいしさってやっぱりいいよね」

どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌(おうか)するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頰張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。コロナ以降は営業時間を短縮する店も多いなかで、変わらずに明け方まで営業する赤坂の『中国料理 かおたん』へ初訪問したマッチ。じつは、ずっと胸に抱えていた“積年の思い”もあったようで……。暑さが残る夏の晩に、マッチの心を氷解させた事実とは?

人一倍、好奇心が旺盛なマッチのモットーは「思い立ったらすぐ行動」。仕事でもプライベートでも気になることがあれば、とにかく試さないと気が済まない性分で、好きなことにはとことん一途。そのブレなさがマッチの魅力を生み出しているひとつの要素なのは間違いない。

マッチ02
なにはなくともまずビール。カウンターで調理風景を眺めつつの一杯は「たまらないよね!」とマッチ
マッチ03
ネギチャーシュー(600円)をつまみながら駆けつけ一杯。「料理ができあがるのを待ちながらビールを飲んで軽めにつまむのって大人ならではの楽しみだと思う」

この数年で世の中全体が大きく変化したことを受け止めながらも「それでも自分自身の根本的な部分はまったく変わらない。ただ、時代のニーズに合わせて柔軟に変わっていく心を持つことも大切だし、逆にいつまでも変わらないことがあるというのもステキだと思う。どちらも(実現するのは)簡単ではないから。この連載で町中華をめぐっているときもすごくそれを感じます」と話す。

今回、訪れた『中国料理 かおたん』は、赤坂で働く人々の胃袋を支えて34年。東京の中心部に長く暮らしていれば、西麻布交差点から星条旗通りに抜ける途中で不思議な存在感を放つ『かおたんラーメン』を知っている人も多いはず。ところが、その2号店が赤坂にあるというのは、意外とあまり知られていない。

マッチ04
お待ちかねのモヤシソバ(980円)が到着。湯気と共に立ち上がる香りにマッチの食欲もふたたび増進!
マッチ05
醤油ベースのスープには鶏と豚のうま味がたっぷり。

店の前の看板を眺めながら「このお店って、もしかして……」とマッチも気づいた様子。店のスタッフに西麻布の“姉妹店”ということを聞くと「知らなかった! あちら(西麻布)は入るのにハードルが高い感じがずっとしていたから、なかなか行けなくて(笑)。もう何十年も気になってはいたんだけれど、とにかくあの煙突の突き出た感じとか独特のムードがあってこれは玄人向きだなと(笑)。いまはもう閉店してしまったのだけれど、昔はあの近くに虎の子ラーメンという店があって、後輩によくおごっていました(笑)。僕はけっこうアグレッシブなほうだけれど、かおたんラーメンだけは行けなかった(笑)。姉妹店があったというのは驚きです。しかも朝4時まで営業しているというのはすごいですね」と目を輝かせる。

マッチ06
「いい感じに発汗してきた(笑)。モヤシソバはヘルシーだし、食べるサウナという感じだね!」
マッチ07
「もやしがシャキシャキ! ちょっとしなっとしているのもいいけれど、麺とのバランスを考えるとこれくらい食感があるのがいい」

メニューを見ながらビールとネギチャーシュー、餃子を注文し「八宝菜もモヤシソバも食べたいから両方お願いします」と上機嫌。前回、訪れた麻布十番はデビュー当時からいまも変わらず通っている思い出深い街と話していたが、赤坂のイメージは?

「僕にとっては仕事場かな。なんといっても金八先生だから。スタジオからみんなでロケバスに乗って荒川に移動したりもしたのが懐かしい。だって、もう何年たつんだろう。いまはプライベートで飲みに行くことも少なくなったし、あまり夜の赤坂になじみはないけれど、かおたんラーメンの姉妹店があると知ったからにはまた来ちゃうな(笑)」

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餃子(6個)680円。「にんにくを使ってないというのも場所柄だよね。こういう配慮にもグッときます」
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餃子を食べる瞬間に決め顔。「この連載が始まってから、めちゃくちゃ餃子ショット多い気がする(笑)」

すぐに運ばれてきた薄皮の餃子はにんにく不使用。「場所柄、ランチや夜食で来て会社に戻るという人も多いから」というのがその理由。

マッチ10
八宝菜(1050円)。「野菜もバランスよく食べないと。八宝菜はメニューにあったらけっこうな高確率で注文する。具だくさんでなんだかうれしくなっちゃうんだよね(笑)」
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「熱いけれどおいしい! これだったら深夜に食べても罪悪感少ないかも」

続いて八宝菜を食べながら「キクラゲが入っているというだけで気分がアガります」とうれしそうなマッチ。モヤシソバをひとすすりして「飲んだあとも食べたくなる味。スープのベースが醤油というのも落ち着きます。玉ねぎとミンチの炒めが入っていて、もやしのシャキシャキ感もいい。30年以上もこうして変わらずに朝まで営業して、並大抵のことではないですよね。飲んだあとの締めラーメンはさすがに体にこたえるので、僕は昼間に来ます(笑)」

マッチ12
マッチの“深夜ごはん”を隠し撮り風に。町中華でもそのスターオーラは消せません!

秋近い赤坂で思わぬ“収穫”。「意外な発見があるから町中華探訪はおもしろい。機会があったら勇気を出して本店にも行ってみようかな」と目を細めながら、ふんわりと湯気が立つスープをゆっくりとすすった。

マッチ13
偶然にもお店のスタッフのユニフォームも黒。「みんなでワイルドなキメ顔でいきましょう!」と記念撮影

中国料理 かおたん
東京都港区赤坂6-3-15 J.赤坂 101
TEL/03-5570-2330
営/11:30~16:00、17:00~28:00
日曜日休み
28席

近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。

☆マッチさんのコンサート情報などはコチラ!

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NEWS!
<マッチと町中華。>ステッカーが完成!

ステッカー

マッチさんが訪れた店舗には、ご本人からオリジナルステッカーをお配りすることになりました。記事掲載された店舗に足をお運びの際は、このステッカーを探してみてください!

Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Keiko Kodera

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