週末の過ごし方

現代アートの最前線。
チームラボボーダレスが、サウジアラビアを変える!?

2025.03.25

現代アートの最前線。<br>チームラボボーダレスが、サウジアラビアを変える!?
チームラボ《人々のための岩に憑依する滝》、《花と人、コントロールできないけれども共に生きる - A Whole Year per Hour》、《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:境界を越えて飛ぶ》Ⓒチームラボ

現在、変革の途上にあり、世界的にも注目を集めるサウジアラビア。昨年ジッダに誕生したチームラボボーダレスミュージアムが現地にもたらしたものとは──?

東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」や東京・麻布台ヒルズの「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」をはじめ、大阪や福岡、沖縄など全国各地でミュージアムや大型常設展をオープンしたり、エキシビションを開催しているのがチームラボだ。アーティスト、プログラマー、CGアニメーター、数学者、建築家などさまざまなジャンルのスペシャリストから構成され、アートによって自分と世界との関係と新たな認識を模索すべく、多様な活動を行っている。

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チームラボ《Black Waves:Flowing Beyond Borders》Ⓒチームラボ

海外でもニューヨーク、パリ、シンガポール、上海、バンコク、バレンシア、メルボルンなど多くの地域で国内同様の活動を行い、デジタルテクノロジーによるアートの世界を席巻する勢いを見せているのだ。

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チームラボ《呼応するランプの森:One Stroke - Fire》Ⓒチームラボ

チームラボが国内外から求められている理由のひとつは、鑑賞者も参加できるインタラクティブな作品が多いことだろう。例えば、鑑賞者がその場で描いた魚の絵をスキャナーで取り込むことで、その魚が作品の中で泳ぎだしたり、スマートフォンから専用アプリを操作することで、作品に変化を起こすことができたり。テクノロジーを駆使したこれまでにない革新的な表現手法はもちろん、年齢や性別、言語を問わず、誰もが夢中になれる点においても、世界に受け入れられやすいのがチームラボの作品なのだ。

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チームラボ《連続する軌跡:One Stroke》Ⓒチームラボ

そして、この人気と実力に注目したのがサウジアラビアだ。20246月、同国文化省とチームラボとの共同イニシアチブと、現代アートを専門とする現地のATHRギャラリーによるサポートによって「チームラボボーダレス ジッダ」をサウジアラビア第二の都市ジッダにオープン。中東初のチームラボボーダレスミュージアムが誕生した。

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チームラボ《Antigravity Universe - Ovoids》Ⓒチームラボ

ここはその名のとおり、ボーダレス、つまり境界のないアート群に身体ごと没入する「地図のないミュージアム」だ。鑑賞者は延床面積およそ1万平方メートルの館内を自由にさまよい、探索しながら、複雑に関係し合う80以上の作品群を楽しめる。

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チームラボ《マルチジャンピング宇宙》Ⓒチームラボ

この「チームラボボーダレス ジッダ」は、202410月にサウジアラビアの文化芸術分野における最優秀賞を受賞。同年118日にはオープンからわずか2カ月足らずで来場数は5万人以上を突破。戒律に厳格で、数年前までは映画館すらなかった現地の人たちに、アートによる刺激と喜びをもたらしている。

「アエラスタイルマガジンVOL.58 SPRING / SUMMER 2025」より転載

Text: Hiroya Ishikawa

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