接待と手土産
「オークラ東京」のオーキッドクッキー。
すべて実食! 自慢の手土産 #150
2025.07.10

ギフトシーズンに最適。進化した名門ホテルのシグネチャークッキー。
いよいよ夏のギフトシーズンに突入し、手土産にも、季節のご挨拶を兼ねて”きちんと感”を出したいところ。そんなときにも頼りになるのが一流ホテルの手土産。シリーズ第7弾は、「オークラ東京」のシグネチャークッキーだ。いまさらホテルの紹介は不要だろうが、創業以来、数々の賓客を“おもてなし”の精神で迎え入れてきた日本を代表する名門ホテルとして、洗練された空間やきめ細かなサービスを提供しつづけている。
そんなオークラ東京のデリカテッセンが、7月1日に「オーキッド スイーツ&デリ」と名前も新たにリニューアルオープンした。厳選のギフト商品に加えて、料理長が技を尽くしたデリやパティシエ渾身のスイーツなどがずらりと並び、ラインアップも充実。新商品も続々登場し、時代を超えて愛されつづけてきた商品も現代的なエッセンスが加わってパワーアップしている。食いしん坊の筆者は、そこにいるだけでわくわくして心拍数が上がってくる。
そんな目移り必至のなか、私のいち押しはシグネチャーの「オーキッドクッキー」だ。人を選ばす、場所も選ばず、ギフトとしての安定感は半端ない。しかもホテル内でシェフが一枚一枚焼き上げるホテルメイドへと進化した。細部にまで職人技が宿るまさに逸品。クッキーの種類のなかでもサクサクとした軽い食感が特徴のサブレが、バターサブレ、アーモンドサブレ、マスコバド糖サブレの3種類。どれも厳選した上質な材料を使い、これまでにない豊かな香りとコクを実現。さらに生地の作り方や焼き加減にも徹底的にこだわることで、ひと口でほろりとほどける軽さに仕上がっている。
今回新たに採用した北海道根釧地区の低温・長時間発酵バターのおいしさを一番感じられるのがシンプルなバターサブレだ。口に入れたときの豊かな風味、そして特にこだわった軽さを出すために、材料の温度、生地の練り具合、焼成時間まできめ細かくコントロールした。
アーモンドサブレは、バターサブレの生地をベースに、ローストしたカリフォルニア産のビターアーモンドを合わせ、アーモンドの香ばしさと深みを表現。マスコバド糖サブレには、フィリピンのネグロス島で伝統製法によって作られるオーガニックの黒砂糖、マスコバド糖を使用。甘さはまろやかで、黒糖の風味がどこ懐かしさを感じさせる。
オークラのロゴが中央に描かれた品格のある缶。その品格は缶を開けてからも続く。3種類の正六角形のサブレが整然と並び、角がたった凛(りん)としたたたずまいが素晴らしい。この正六角形はホテルのシンボルでもあり、館内随所の意匠にも使われている。亀の甲羅に似ていることから、「亀甲文」とも呼ばれ、長寿や吉兆のシンボルとして平安時代から使われてきたもの。だがその大切な六角形を美しく再現しつつ、ほろほろとほどける軽さとしっかりとした味わいを両立させるのが実は容易ではなく、商品開発にあたって最も苦労したという。焼き上がりの形を安定させるために、小麦粉の種類や配合を何度も見直し、細部まで調整を重ねてやっと完成させた。
オークラ東京というホテルの持つ安心感に加え、亀甲文の縁起のよさ、さらにシェフがとことんこだわり抜いた味わいが揃った最強の品は、このギフトシーズンに胸を張って贈れる逸品だ。

オークラ東京 オーキッド スイーツ&デリ
東京都港区虎ノ門2-10-4 プレステージタワー5階
営業時間/10:00~20:00
定休日/無休
価格/オーキッドクッキー36枚入(各12枚) 6000円 ※税込み
問/03-3505-6072
https://global.theokuratokyo.jp/ja/dining/sweets-deli/