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マセラティ111周年特別企画
中村種之助さんが語る「伝統と進化」

2025.11.17

マセラティ111周年特別企画<br>中村種之助さんが語る「伝統と進化」

マセラティ誕生111周年を記念し、今回は歌舞伎界の未来を担う若手、中村種之助さん(32)のスペシャルインタビューをお届けする。イタリアのボローニャで、レースを愛する兄弟の工房から進化を遂げたブランドを、400年以上の歴史を誇る歌舞伎に重ねて語ってもらった。伝統を守りながら、常に進化を追求するものの魅力とは——

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「心の奥の感情」を呼び覚ます舞台、体で感じて

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子どもの頃からクルマが好きだという種之助さん

記録的ヒットを続ける映画をきっかけに、歌舞伎に対する若い世代の関心も高まり、初めて公演を見に行く人が増えている。とはいえ、「難しそう」と尻込みする人がいるのも確か。初心者はどのように歌舞伎を楽しめばよいのだろうか。

「昔の言葉を使ったり、現代とは価値観が違う時代を上演したりする部分が、難しく感じさせるのかもしれません。でも、最近では人気漫画を題材にした新作も上演している。そういうのは親しみやすいのではないでしょうか」

前日まで歌舞伎座の舞台を勤めた中村種之助さん。稽古を前にマセラティ目黒を訪れ、あらためて歌舞伎のおもしろさについて教えてくれた。

「歌舞伎の魅力は、日本人のきっと誰もが持っている奥深い部分に触れるような空気感だと思います。きれいな場面ばかりではないですが、役者の動きや言葉、衣裳や化粧、音楽といった総合芸術として感覚的に美しさを感じられるように作られている。スポーツのようにパッと見て理解できるおもしろさもあわせ持っています。特に生の舞台は、音の振動など、体全体で感じられるのが良いですね」

情熱の源は「後世に伝えたい思い」

「歌舞伎は、役者を変えて同じ演目を繰り返し上演することで、先人たちが築き上げてきた型や技術を残しています。長い歴史の中で、時代ごとの名優たちが工夫を重ねて作り上げてきた伝統であり、今の感覚では作れない貴重なものだと思います」

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20代前半のころ。「菅原伝授手習鑑 車引(すがわらでんじゅてならいかがみ くるまびき)」で、梅王丸を演じた(左)。右は兄の歌昇が演じる松王丸=勉強会「双蝶会」©田口真佐美

代々続く歌舞伎俳優の家に生まれ育った種之助さんだが、親から役者になることを強要されたことはなかった。変声期を迎えた中学・高校時代は一度舞台を離れ、サッカーに打ち込んでいたという。そんな種之助さんがこの道で生きていくことを意識したのは17歳のとき。大人の役で舞台に復帰した際、十八代目中村勘三郎さんとの会話だ。

「最初は『君はお父さん(又五郎)によく似ているね』と楽しそうに話しかけてくれたんですが、その後でセリフのダメ出しをしていただいた。『その年頃の時、お父さんはもっとうまかったよ』とも。舞台に戻ったばかりの僕を父と同じ土俵で比べてもらえたことがうれしかったですし、父のすごさをあらためて感じました」

同時に、心から尊敬し、目標とするのが、人間国宝の二代目中村吉右衛門さんの存在だ。

「芝居の中で、その人間が『そこに生きている』と心を動かされました。本当にすごいと思った。父や吉右衛門のおじさんのような芝居がしたい。吉右衛門のおじさんが残してくれたものを後世に伝えていきたいという思いが、日々の情熱の源になっています」

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「お稽古はしていましたが、子どものころ両親に歌舞伎俳優になれと強要されたことはないんです」と幼少期を振り返る種之助さん

マセラティは、6人のマセラティ兄弟の情熱から生まれたブランドだ。そのエピソードは、種之助さんにも通じるものを感じるという。

「僕の祖父(二代目中村歌昇)も10人きょうだいで、祖父が長男。次男が四代目中村時蔵、三男が初代中村獅童で、今の獅童兄さんのお父さん。四男が萬屋錦之介さん、五男は中村嘉葎雄さん。マセラティ兄弟と共通する部分だなと思いました。僕も兄(歌昇)と手を取り合って、おじさん(吉右衛門)の芸を継いで播磨屋を盛り立てていきたいですね」

車内は「第二の楽屋」 大声でセリフの練習も

自他ともに認めるクルマ好き。車内は種之助さんにとって「第二の楽屋」だ。

「歌舞伎座に向かう車の中では、よく大声でセリフの練習をします。歌舞伎の音を流すこともありますが、ロックなど最近の曲も好き。唯一の問題は、踊れないことですね(笑)」

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グレカーレを印象づけるフロントグリルにも注目した種之助さん

F1好きの母と兄の影響を受け、子どもの頃はゴーカートで遊び、F1ドライバーを目指す主人公を描いた漫画にも熱中したという種之助さん。

レーシングカーから成長してきたマセラティはあこがれるブランドのひとつだ。ショールーム内で歴代レーシングモデルを描いた絵を見つけると、好奇心あふれる少年のような表情をみせた。

「特に好きだったのは、初代クアトロポルテですね。デザインがかっこよくて」と種之助さん。「マニュアル車は乗ったことはないんですけど……」と苦笑いをみせつつ、旧車にあこがれてマニュアル免許を取得したエピソードも披露してくれた。

クアトロポルテをはじめとするマセラティの各モデルは、時代を超えて継承される美学を守りながら、その内側で絶え間ない技術進化を遂げている。

「クルマは便利な乗り物ですが、マセラティは、乗ることで自分を誇らしく思い、日々の生活の背中を押してくれる存在でもあると思います」

力強いエンジン音「舞台の幕が上がるような高揚感」

今回、種之助さんが訪れたのは目黒のショールーム。新グローバルコンセプトストアとして20247月にオープンしたばかりのフラッグシップストアだ。

「ショールームってもっと派手な印象だったのですが、意外とシックで好印象を持ちました」

そんなショールームの中央でひときわ存在感を放っていたのが、人気SUV「グレカーレ」の最上級モデル「トロフェオ」。鮮やかなボディカラーのレッドが種之助さんの目を引いた。ロッソコルサ(Rosso Corsa)という名のカラーで、Corsaはイタリア語で「レース」を意味する。F1から成長したブランドのDNAを体現した一台だ。

「もっと派手なイメージでしたが、実際に見てみると、車体のエッジだけが光っていて、面の部分は派手じゃない。派手過ぎず落ち着いた『大人のかっこよさ』がありますね」

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V6ネットゥーノエンジンが搭載されたエンジンルーム(右端)

ボンネットを開くと、マセラティが100%自社開発したV6ネットゥーノエンジンが姿を見せた。スーパーカー「MC20」にも積まれているレース由来のエンジンで、プレチャンバー(副燃焼室)を採用し、パワーと燃焼効率を両立。「秘めたる力強さ」というマセラティのブランド哲学が息づいている。

「歌舞伎も『かぶく』という言葉に由来するように、派手な化粧や衣裳が特徴ですが、本当の魅力は、その奥にある奥深さだと思います。マセラティと似ている部分を感じます」

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マセラティのアイデンティティを象徴するセンターコンソールの上のアナログ時計は、液晶ディスプレーに進化した。コンパスやデジタル時計などに表示を切り替えられる

クルマ好きにとってたまらないのは、最先端メカニズムを凝縮したグレカーレの「コックピット」である。童心に返ったような笑顔で運転席に乗り込んだ種之助さん。エンジンを起動すると、車内に力強い駆動をリズミカルに伝える音色が心地よく響いた。

「うわっ、すごい!なんだか舞台の幕が上がるみたい。ワクワク、ドキドキしますね」

ドライビング情報のすべてを集約したメーターパネルは、フル液晶の12.3インチ。どれだけの力でアクセルを踏んでいるのかが一目でわかる。

車内で音楽をかける種之助さんにとっては、音響も注目のポイント。グレカーレは、イタリアが誇る「音の工房」ことソナス・ファベール設計のスピーカーを搭載。澄んだ音がエンジンの鼓動と溶け合う。

エンジンを切ると、まるで幕が下りるようにシートが自動で下がる。その動作に感動を覚えたという種之助さん。上質なレザーに包まれた後部座席は、ゆったりとした広さと極上の座り心地を誇る。さらにシートを倒せば、ラゲッジスペースの拡張も可能だ。「最近はなかなか行けていないのですが、ゴルフバッグやスノーボードも余裕で積めそうですね」

守るべきものは守り、挑戦することを恐れない

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マセラティの担当者にも、専門的な視点から質問を重ねた種之助さん

種之助さんは12月に、中村獅童さんとバーチャルシンガーの初音ミクが共演する「超歌舞伎」に出演する予定だ。さらに、同世代の尾上右近さんとともに、約40年前に上演された歌舞伎を復活させる新たな取り組みにも挑んでいる。

「昔に上演されたものが新鮮に感じられる時代になったので、復刻みたいなものに挑戦できればと思っています。歌舞伎を頑張るのはもちろん、演劇や映像の世界などにも恐れずにチャレンジしていきたいですね。やりたいと思ったことは足踏みせずにやった方がよいと思っています」

伝統を守りつつ、常に新しい要素を取り入れてきた歌舞伎の世界。「挑戦」こそが、その本質だと種之助さんは語る。

「今、古典と呼ばれているものも、歌舞伎が始まった当時は新作でした。そして、今作られている新作が、いずれは伝統になるかもしれません。守るべきものは守りながらも、新しいことへの挑戦を恐れないことが大事だと思います」

次世代を担う役者として見つめるのは、歌舞伎の未来そのものだ。

「正直、新しいことに挑戦する時には抵抗を感じることもあります。でも、やってみなければ分かりません。お客様に喜んでいただければ、それが正解です。おもしろくなければ自然と淘汰(とうた)される。新しい挑戦に対して様々な意見があります。伝統を守り、新たなことに挑戦する、そのバランスが大切ですね」

歌舞伎は、観るお客様のために。クルマは、乗る人のために――。伝統とは、こうした試行と挑戦を重ねながら生き続ける「進化のカタチ」である。

中村種之助(なかむら・たねのすけ)
1993年生まれ、東京都出身。屋号は「播磨屋」。花形で立役と女方の両方を勤める。父は中村又五郎、兄は中村歌昇。1999年に歌舞伎座『盛綱陣屋』の小三郎で初舞台。2015年に浅草公会堂『猩々(しょうじょう)』の猩々ほかで名題昇進。 1031日から1125日にかけて歌舞伎の巡業公演「松竹大歌舞伎」で父や兄と全国18会場を巡る。12月は歌舞伎座、261月は大阪松竹座の舞台に立つ。

111周年記念 特別な「グレカーレ」を発売

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提供=マセラティ ジャパン

ブランド創業111周年を記念して、マセラティはSUV「グレカーレ」の特別仕様車を発表しています。

日本限定の「ネリッシモ リミテッド」(写真)。ボディカラーの「ビアンコ(ホワイト)」と、内装の「ネロ・グリージョ(ブラック)」の美しいコントラストが魅力的です。20インチホイール、パノラマサンルーフなどの人気オプションを標準化。限定10台で、価格は111周年にちなんで1110万円(税込)です。

202511月現在
※上記は、メーカー希望小売価格です。詳しくは各販売店にお問合せ下さい
※税金(消費税を除く)、保険料、登録などに伴う費用は含まれません。リサイクル料金が別途必要になります

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問/マセラティ コールセンター 0120-965-120
9001830/年末年始を除き無休)
https://www.maserati.com/jp/ja/models/grancabrio

Text:Nobuo Kitabayashi
Photo: Hidehiro Yamada

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