週末の過ごし方

界 加賀
伝統的な加賀文化を新たな感性で昇華した湯宿。

2025.11.26

界 加賀<br>伝統的な加賀文化を新たな感性で昇華した湯宿。
秋の漁解禁に合わせて提供されるズワイガニを使った「蟹会席」。写真手前は名物の「活蟹のしめ縄蒸し」。

1624年創業の老舗旅館「白銀屋」の歴史を受け継ぎ、2015年にリニューアルオープンした「界 加賀」。美しい紅殻格子(べんがらごうし)が目を引く伝統建築棟と中庭にある茶室は、国の有形登録文化財にも登録されており、情緒あふれるたたずまいが旅情を誘う。

全48室から成る客室は、九谷焼のデザインタイルや障子を飾る水引、さらに加賀友禅のヘッドボードなど、石川・金沢エリアが誇る伝統工芸を随所に配し、滞在を通して加賀文化に浸ることができる。また、全客室中18室に露天風呂が併設されるほか、金沢箔で装飾したガラスと九谷焼パネルで彩られた大浴場を用意。ゲストは、本文中にも登場した「古総湯」にも無料で入浴できるため、まるでタイムスリップしたかのような特別な温泉体験を享受できる。

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加賀地方に伝わる建築様式を用いた伝統建築棟。
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地元の若手作家によるアートパネルで加賀の春夏秋冬を表現した「九谷の湯」。

“器は料理の着物”を唱えた宿ゆかりの芸術家・北大路魯山人の哲学に倣った「器と料理のマリアージュ」がテーマの食事も出色。九谷焼や山中塗の器に盛り付けたノドグロ、アワビ、ズワイガニといった北陸の旬味を味わえる。夕食後は、昨年オープンした「べんがらラウンジ」で、優美な夜景を望みながら、静かなひとときを過ごすのもおすすめだ。

金継ぎを体験できるプログラムや茶室での茶の湯体験など、ここにしかないサービスも含め、加賀の伝統を心ゆくまで堪能したい。

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    茶室「思惟庵」では、金継ぎ茶碗で加賀棒茶をたしなめる。
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    伝統的な「加賀獅子」をアレンジしたオリジナル演舞は、毎日開催される。

界 加賀
石川県加賀市山代温泉18-47
050-3134-8092(界予約センター)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/

<<上白石萌歌、加賀の「時間旅行」へ。界 加賀で、北大路魯山人の〝粋〟に触れる 記事はこちらから

「アエラスタイルマガジンVOL.59 AUTUMN / WINTER 2025」より転載

取材協力/界 加賀

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