お酒

イタリア・アブルッツォ州のワインに要注目!

2026.03.27

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アブルッツォ州ワイン協会主催による特別イベント「Discover Abruzzo」は、東京で唯一のアブルッツォ州郷土料理レストラン「トラットリア・ダイ・パエサーニ」にて開催された。

アドリア海とアペニン山脈に抱かれたイタリア中部・アブルッツォ州は、いま静かに注目を集めつつあるワイン産地である。トスカーナやピエモンテといった名高い産地に比べれば知名度は控えめだが、その品質と個性は決して見劣りしない。むしろ、過度な装飾に頼らず、土地の表情を率直に映し出す点において、現代的な価値を備えた存在である。

この地のワインを特徴づけるのは、海と山に挟まれた独自のテロワールである。標高差に富んだ地形がもたらす昼夜の寒暖差、アドリア海からの冷涼な風、そして石灰質を中心とした多様な土壌。これらの要素が重なり、ブドウにはミネラル感と引き締まった酸がもたらされる。この自然条件こそが、アブルッツォ州のワインに明確な輪郭を与えている。

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カンティーネ ムッチ チェラスオーロ・ダブルッツォ ヴァレンティーノ、ロゼ。フルーティな香りとほんのりとしたタンニンで、爽やかで柔らかい口当たりを楽しめる。
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モンテプルチアーノ・ダブルッツォ DOC「カサウリア」リゼルヴァ 2021、赤。モンテプルチアーノ種が持つ力強さとエレガンスを兼ね備えた、長期熟成にも耐えうる1本。

さらに注目すべきは、この地域がテロワールを単なる生産条件ではなく、「守るべき文化資産」として位置づけている点だろう。土着品種を尊重し、地域ごとの個性を明確に表現することが、結果として品質の向上と環境への配慮につながるという思想である。こうした姿勢が、アブルッツォ州のワインに一貫した誠実さをもたらしている。

その魅力の一端は、去る2月に東京で開催されたアブルッツォ州ワイン協会主催のイベント「Discover Abruzzo」(写真)において紹介された。本イベントは、EU が支援する『TOP Taste Original PDO high quality products from Europe』キャンペーンの一環で、イタリアが誇るPDO(原産地名称保護)製品、アブルッツォ州の高品質ワイン(メイン)とピアーヴェ チーズ(パートナー)を広めようとするもの。会場にはメディア関係者やワインエキスパートらが集い、この機に来日したアブルッツォ州ワイン協会のコミュニケーションマネージャーであるダヴィデ・アチェッラ氏を交え、現地の風土や文化とともにワインの理解を深める機会となった。もちろん、評価は上々。ここ日本で、アブルッツォ州のワインがブレイクする日は近いかもしれない。

Text:AERA STYLE MAGAZINE

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