カジュアルウェア
ファッション トレンド スナップ8「イタリアでアメカジが流行中!?」
2017.08.28
日本では、アイビー、トラッド、アウトドア、サーファー、プレッピー、ヴィンテージデニム、アメカジなど戦後さまざまなアメリカのファッションが流行し、その着こなしから、うんちく、オタクなブランドに至るまでかなり浸透しています。
デニムにいたっては、ユーズドデニムの色落ちの美しさに価値を見いだし、それをコットンのレベルから再現したレプリカジーンズを世界に先駆けつくりだすというくらい熱愛しています。
ファッションの国、イタリアでも日本と同じようにアメリカのブランドが広まっているかというと実はそうではありません。
ピッティに来ているイタリア人のなかで、リー、ラングラー、カーハート、フィルソン、ヘインズ、オールデンといった定番ブランドを知っている人はひと握りです。
そんなイタリアのファッション関係者が、2年くらい前からアメリカ的なものを今までのスタイルにプラスするようになりました。
彼らは、今までのスタイルをちょっとカジュアルにするためのスパイスとして、アメリカンブランドであるレッドウィングのアイリッシュセッターを履いたり、フィルソンのトートバッグをもったり、ラルフローレンのネイティブアメリカンの柄のニットを着ていました。
こちらの御仁は、毎回ピッティでアメリカンな着こなしをしています。
日本人の年配の方からすれば、こんなアメカジなら昔やってたな……と懐かしむようなスタイリング。
しかしよく見ると、この御仁ならではのこだわりが随所に隠されています。
パンツにはパッチがしてあり短めにロールアップ。
裾幅は、21cmくらいありますかね? ここが太いのは大切。
実はパンツのシルエットは、昨年からゆったりめがトレンドになってきているのです!
靴は、レッドウィング( http://www.redwingshoe.co.jp/ )ですが、スエードを選ぶことで、足元が重くならずヌケ感が出ています。
それとソールがスニーカーのように白いのもポイント。ヨーロッパのワーク系ブーツでソールが白というのはあまりないのです。
時計は、テクネ( http://www.hms-watchstore.com/fs/select/c/techne )。
元ロンジンの時計デザイナーがスイスで立ち上げたブランドだけあり、文字盤や針のデザインはアンティークのミリタリー時計を彷彿(ほうふつ)させる仕上がり。
カーキ色のNATOベルトに替えているところも彼ならではこだわりです。
トートバッグは、アメリカのグルカ( http://ghurka-style.shop-pro.jp/ )。
このブランドのほかにフィルソンのトートもピッティ会場でちらほら見かけました。
どちらもキャンバス&レザーで質実剛健のクラシックなアメリカンデザインというのが共通点。
こちらは、6月のピッティ期間中にフィレンツェで開催されたアメリカ発祥ブランド、ハンティングワールドのランウェーショーの一場面。
ピッティ協会が招待して開かれたものなので、イタリアのファッション業界がアメリカ的なものに注目していることがわかるイベントでした。
このモデルが履いているブーツとカーゴパンツは超アメリカンですが、ストールをさりげなく巻くことでモードな雰囲気に仕上がっています。
この辺が、アメリカンなコーディネートをトレンディーに仕上げるテクニックです!
今回は今までとちょっと違うパターンでしたが、いかがでしたか。
次回はパンツのトレンドをお送りする予定です。
プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもマネできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウォッチを続ける。
Photograph & Text:Yoichi Onishi
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