カジュアルウェア
ファッション トレンド スナップ7
2017.08.18
ミラノでは6月と1月にメンズファッション ブランドのファッションショーや展示会が開催されています。
そのなかでもいちばん華やかで有名なのがミラノ コレクション(MILAN FASHION WEEK)。
この期間にコレクションを発表するブランドはイタリアのものが大半ですが、なかには外国ブランドもあります。
今回は、今までの路上のスナップとは違い、アメリカを代表するブランド、ポロ ラルフ ローレンのコレクション会場からのレポート。
グレーのジャケット&スーツのVゾーンも無地グレーで統一しています。
普通ならグレーのレジメンのネクタイや、ストライプのTシャツとかを合わせがちですが、そうしないところがこのブランドの真骨頂。
この着方は、モデルの年齢を見てもわかるように20~50歳くらいまでの幅広い年齢に似合うのでおすすめです。
個人的には中央のヒゲの御仁のコーディネートは、日本のビジネスシーンでも使えるので一押し。
ポイントは、ネクタイを細めのニットタイにしているところ。ここをシルクのタイにするのはNG。
こちらも淡色のコーディネート。
靴までベージュ系のスエードスリップオンやエスパドリーユにしているのはさすがです。
ここまでそろえるのは大変という方には、茶系のローファーや白スニーカーにしてもこの雰囲気を再現できます。
こちらの御仁の場合は、インナーにヘリンボーンのジレでアクセントをつけています。
よく見ると首元にはスカーフを巻いています。
そしてジャケットは、胸と腰にポケットが付くサファリジャケットでした!
アメリカのブランドですが、着こなしはモダンブリティッシュです。
最後は、コレクション会場の雰囲気を。
Wジャケットに穴あきデニムと黒タッセルというのはラルフ ローレンらしいスタイリングです。
こういう組み合わせは、実はアメリカならではのもの。ミラノやロンドンではほとんど見かけません。
こちらのグループの女性陣は、ザ ラルフ ローレンというべき完璧なスタイリング!
お二人とも白パンですが、スソ幅やゆとりのあるシルエットはメンズにも飛び火してきそうな予感が……。
プロフィル
大西陽一(おおにし・よういち)
数々の雑誌や広告で活躍するスタイリスト。ピッティやミラノコレクションに通い、日本人でもマネできるリアリティーや、さりげなくセンスが光る着こなしを求めたトレンドウォッチを続ける。
Photograph & Text:Yoichi Onishi