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トレンドの潮目。
パンツスタイルは、どこへ向かう?

2019.02.13

柴田 充 柴田 充

トレンドの潮目。<br>パンツスタイルは、どこへ向かう?

ここ数年パンツにも多くの新しいトレンドが登場してきました。ウエストのドローコードや裾リブのスポーティーライクなスタイルや、プリーツ入りのゆったりしたクラシックパターンなど、多彩なバリエーションはパンツの楽しみをさらに広げます。そのなかで奇をてらうことなく、日常的に大人がはくことのできる美脚シルエットがあらためて注目を集めています。注目を集めるブランドがシープラスです。

1960年代に創業したパンツファクトリー、F.G.1936社のファクトリーブランドであり、同社CEOのマウリツィォ・カウッチ氏は創業家3代目に当たります。

「サルトリアだった祖父、パンツ専業の工房を立ち上げた父に続き、シープラスはオリジナルブランドとして2007年にスタートしました。きっかけは、ファッションプロダクトとしてパンツを見たときに、イタリアでも世界的にも素材やスタイルにおいてまだまだ研究が足りていないように感じたためです。そこで優れたフィット感と洗練されたシルエットを重視し、注力したのがブランドの特徴ですね」

ブランド名の由来は、同じく同社のオリジナルブランドである『リハッシュ』のカプセルコレクションという位置づけだったため。特にパンツ専業で培った技術と自社一貫製造の強みを押し出します。

「ガーメントダイの色出しには5時間を掛けて、低温でじっくり染めていきます。一気に染めないことで独特のムラ感が出ます。肌触りもいいです。コレクションは70種以上あり、エッジーなスタイルからクラシックまで幅広い選択肢から好みを選べます。これも自社製造ならではだと思います」

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イタリア中央部のアブルッツォでの生産にこだわり、製造責任者である兄とその息子アルベルト氏(冒頭写真右)らと家族経営でメイドインイタリーを貫きます。

「地元はかつて国内でも有数の生産拠点でしたが、私たちがいまも離れず、事業を続けているのは、ひとことで言えばパッションです。コストを抑えるため海外に生産拠点を移すことはしませんし、色染めまで自社内でやり、品質を守っています。それはイタリアのパンツブランドでも唯一であり、世界中から訪れるバイヤーの皆さんも驚かれます」

日本でもそこが評価されているようですよ、とほほ笑みます。

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プロフィル
柴田 充(しばた・みつる)
フリーライター。コピーライターを経て、出版社で編集経験を積む。現在は広告のほか、男性誌で時計、クルマ、ファッション、デザインなど趣味モノを中心に執筆中。その鋭くユーモラスな視点には、業界でもファンが多い。

Photograph:Mitsuya T-Max Sada
Text:Mitsuru Shibata

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