旬のおすすめ

大人の靴、良識ある選択 vol.3

2017.07.12

ビジネススタイルを完成させるには、本格仕立ての革靴が欠かせない。確かに高級ブランドのドレスシューズは高嶺(たかね)の花だが、長く美しく履きつづけられることを考慮すれば、リーズナブルかつ有意義な投資といえる。今回はハンガリーから日本、それにスペインやアメリカなど、それぞれの国の個性を反映した絶品シューズを紹介する。

051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81549_F02

ヴァーシュー
ハンガリーの名靴職人であるラズロ・ヴァーシュー氏が興した知る人ぞ知る話題のブランド。国際靴技能コンクールにて金賞受賞の実績を有するヴァーシュー氏が手がける靴は、包み込まれるような至極のフィット感がポイント。最高級のレザーを厳選して用いており、シンプルなダブルモンクもにじみ出るような存在感を放つ仕上がりだ。控えめなバックルが足元をスマートに見せる効果を果たす。内側全面に敷いたフルソック仕様のインソールも、ヴァーシューらしさのひとつ。¥140,000(トゥモローランド 渋谷本店 03-5774-1711)

main_051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81508_F02

三陽山長
古くから受け継がれる日本特有のものづくりにおけるスピリット。それを本格靴製作に注ぎ込んでいるのが三陽山長だ。なかでもこだわりの素材と職人技術を結集させた「極み」シリーズは、世界的にも注目されるコレクション。その2代目となる友二郎は、絶賛された初代よりも、さらにエレガントな立体感を実現させている。土踏まず部分を巻き込み、絞り上げたベベルドウェストや半カラスと呼ばれる塗り分けたソールなど、メイドインジャパンの誇りを込めた一足がついに登場。¥160,000(三陽山長 銀座店 03-3563-7841)

051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81554_F02

コードウェイナー
ヨーロッパ第2位の靴製造数を誇るスペイン。強豪ひしめくなか、昨今注目を浴びているのが、2007年創業のコードウェイナーだ。英国的なグッドイヤー製法にしてラテン的なロングノーズと軽快さを楽しめるのが大きなポイント。この一足は定番のストレートチップモデルをホーウィン社の銘革、コードバンにて仕立てた肝煎りのモデル。しっとりしつつも味わい深いつやと、モダンな顔つきの両立がなんとも新鮮だ。¥130,000(ワールド フットウェア ギャラリー 神宮前本店 03-3423-2021)

051217_AERA-STYLE-MAGAZINE81559_F02

オールデン
米国のマサチューセッツ州ミドルボロウにてチャールズ・H・オールデンにより1884年に創業したオールデン。トラッドな紳士靴づくりの傍ら矯正靴の分野を早くから開拓し、シューズ設計における革命を起こしたのもオールデンだった。なかでも「Vチップ」と呼ばれるモデルは、医療用に開発されたモディファイドラストを採用しており、土踏まずに吸い付くような独特な傾斜を有するソールが特徴。さらにこの一足はコードバン仕様。履きやすさと深い味わいを兼ね備えた名品だ。¥124,000(ラコタ 03-3545-3322)

掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

←<Vol.2はこちら>

<Vol.4はこちら>→

Photograph: Fumito Shibasaki(DONNA)
Styling: Takahisa Igarashi
Text: Tsuyoshi Hasegawa(04)

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. 【ラコステ】洗練されたサマースタイルをかなえる、<br>今夏おすすめのポロシャツ。Vol.1

    【ラコステ】洗練されたサマースタイルをかなえる、
    今夏おすすめのポロシャツ。Vol.1

    カジュアルウェア

    2025.07.08

  2. 世界のベストレストランを通して見る<br>社会問題や多様性の変化とは。

    世界のベストレストランを通して見る
    社会問題や多様性の変化とは。

    週末の過ごし方

    2025.07.09

  3. 町田啓太さんと、パルマからモグモグしながらお届けします!

    町田啓太さんと、パルマからモグモグしながらお届けします!

    週末の過ごし方

    2025.07.04

  4. 猛暑を快適に過ごす、紫外線対策&“涼やか”アイテム5選<br>【vol.1 ロイドフットウエアのフォールディングアンブレラ】

    猛暑を快適に過ごす、紫外線対策&“涼やか”アイテム5選
    【vol.1 ロイドフットウエアのフォールディングアンブレラ】

    小物

    2025.07.08

  5. 静かな演劇と称される戯曲『海と日傘』に挑む、俳優の大野拓朗。<br>演技派を志す彼の軌跡と、36歳の現在地とは?

    静かな演劇と称される戯曲『海と日傘』に挑む、俳優の大野拓朗。
    演技派を志す彼の軌跡と、36歳の現在地とは?

    特別インタビュー

    2025.07.10

紳士の雑学