カジュアルウェア
【すべてユニクロ】賢くリーズナブルに装う、
盛夏のビジカジスタイルvol.5
(銀行員の場合)
2025.08.18
リーズナブルにおしゃれを楽しむうえで、ユニクロはもはや欠かせない存在。もちろんビジネスパーソンにとってもそれは例外ではない。スーツはもちろん、ネクタイや革小物などトータルで展開しており、ビジネスウエアを全身ユニクロでそろえることだって可能だ。今回、オール ユニクロ商品を使った夏のビジカジスタイルを全5回にわたり提案。OFFシーンにも使えるアイテムや着こなしのテクニックなど、ビジカジのスタイルサンプルとしてだけでなく、着回しという点でも参考になるはずだ。
本連載では、回ごとに架空の人物像を設定し、それぞれの職場や働き方に即したビジカジスタイルを提案。本人を取り巻く環境や仕事内容の類似点から、自身に合ったコーデを探ってみてはいかがだろう。最終回のキャラクターはこちら。
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相米慎之助(銀行員) |
時代に即したビジカジスタイルを提案してきた本連載だが、読者のなかには自身の職種と照らし合わせて、もう少しかっちりした装いを見てみたいという人もいるだろう。そこでおすすめしたいのが、連載中に何度か登場した「感動ジャケット」と「感動パンツ」を用いた正統派スーツスタイルだ。それまでフォーマルな印象がなかったユニクロのイメージを一新した大ヒットアイテムであり、令和におけるビジネスウエアの新定番である。
端正なたたずまいや優れたコストパフォーマンスも魅力だが、外回りの多い相米氏のようなビジネスパーソンにとって、最大のストロングポイントが快適な着心地とイージーケアにある。近隣の中小企業を回る際は、自転車移動がメインのため、2WAYストレッチ機能による高い運動性は必須。
また、自宅の洗濯機で簡単に洗え、翌日にはシワもなく乾いているドライ機能に何度助けられたことかと、相米氏も太鼓判を押す。週に何度もクリーニング店に通える時間もなく、ましてやブランドもののスーツを豊富にそろえることのできない若いビジネスパーソンにとって、上下で税込み1万980円という圧巻のコストパフォーマンスは大きな魅力だ。
加えて、相米氏も活用しているのが、全国700店舗で展開している「感動ジャケット」のカスタムオーダーである。店頭で専門スタッフが直接採寸を行い、最短翌日(※ストレッチウールジャケットは、最短5〜9日)に商品を受け取れて、お値段は据え置き。身体に合ったフィッティングが、スーツスタイルにおいていかに重要であるかを身をもって体感できる。“高見え”なんて言葉を安易に使いたくはないが、値段に見合わない品格あるたたずまいは、アンダーステイトメントという意味でも自己プロデュースに寄与するはずだ。
相米氏がスーツ同様に重宝しているのが、「スーパーノンアイロンスリムシャツ」シリーズだ。今回は、白のレギュラーカラーをチョイスしたが、ボタンダウンやセミワイドなど襟型も複数あり、無地はもちろんストライプなどバリエーションもそろう。細番手の双糸を使用したコットン100%の上質な生地感と、洗濯してハンガーにかけるだけで翌日そのまま着られる仕上がりは、多忙な身ほどその有り難みを実感できる。
相米氏自身も顧客対応中に「忙しそうなのに、いつもパリっとしたキレイなシャツを着ていているね」と褒められたことがあるとか。「本当は洗いざらしをそのまま着ていただけなんですけどね」と、笑いながら教えてくれた。
シャツに合わせたネクタイは、ネイビー×グレーの「シルクネクタイ」。信用金庫の職員という職業柄、ネクタイの柄行きで遊ぶこともあまりないので、無地、小紋柄、ストライプと基本を忠実に押さえているユニクロのラインアップは簡潔で、あれこれ迷う手間も省ける。シルク特有の上品な光沢感と正統派のストライプは、誠実な人柄を印象付けるのにもうってつけだ。ブラックの無地もあり、相米氏も突然の訃報などに対応するため会社のロッカーに常備しているという。
ベルトは本連載でもおなじみの「イタリアンレザーホールレスベルト」。トレンド感を押さえたウエアもユニクロの魅力ではあるが、こうした定番小物におけるこだわりこそ見逃してはならない。イタリアのトスカーナの熟練工が丁寧になめした本革を使用し、使い込むほどに味わいが増す質感は、まさに本格派。税込2990円という良心的な価格設定を含め、膨大な自社製品を目にする機会も多いユニクロのスタッフ人気が非常に高いというのもうなずける話だ。
「格好とか身だしなみではなく、仕事の実績や結果で判断してほしい」。効率を重要視する今時のビジネスパーソンがそう考えるのも多少は理解できる。ただ、お金をかけずに装いひとつで周囲に好印象を与えられるなら、それを利用しない手はない。効率を考えるなら、なおのことだ。まずは、ユニクロのお店に足を運んでみてはいかがだろう。
問/ユニクロ 0120-170-296
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Yuki Kina
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: Ken Yoshimura
Text: Tetsuya Sato