調べ・見立て

編集長の「見立て」。接待で選ぶべき「雰囲気のいいお店」とは。

2017.08.04

写真・図版 山本 晃弘

この夏スタートしたアエラスタイルマガジンWEBにおいても、レストランの紹介は人気コンテンツ。平日夜の接待でも週末のプライベートでも、おいしいものを味わいたいというビジネスマンの気持ち、わかりますね。

ところが、平日と週末では、レストランの選び方が変わってくるという、興味深いデータが見えてきました。7月3日から「しらべ」のコーナーに掲載した「接待など外食する際こだわるポイントは?」という質問と、7月6日から掲載した「休日などに外食する際こだわるポイントは?」の回答に、注目してみましょう。選択肢は「おいしさ」「お店の雰囲気」「食のジャンル(和食、洋食など)」「コスパ」と同じ4択を並べましたが、7月25日現在の回答結果には微妙な差異が生まれています。

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まず、平日の接待。「おいしさ」52%がトップではありますが、2位の「お店の雰囲気」36%も高い数値となっています。

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かたや、休日の外食。59%という圧倒的多数を占めた「おいしさ」が1位であるのは同じですが、2位は「食のジャンル(和食、洋食など)」18%が続きます。

さて、この差をどう「見立て」たらいいのでしょうか。ビジネスマンが接待の担当者となった場合、クライアントに喜んでもらうことが、いちばん大切なミッション。「おいしさ」はもちろん必要条件ではありますが、それだけでは十分条件にはなりません。例えば、込み入った商談をするような接待であれば、個室の予約が求められます。一方で、プロジェクトの打ち上げなどであればオープンな雰囲気のダイニング席がいいでしょう。「接待といえば個室のあるお店」という固定観念は、いまや古い! 会食の目的やクライアントのパーソナリティーによって、「お店の雰囲気」を考える。今回の調査では、かなり多くのビジネスマンがそのことに気付いていることが読み取れます。

ここで、苦言をひとつ。接待のたびに検索サイトで調べて話題のお店を選んでいるあなた。その習慣は、すぐにやめたほうがいいでしょう。「おいしさ」も「お店の雰囲気」も、やはりWEBだけではわからないもの。いざ行ってみてサービスがトンチンカンだったり、チャラい客層で占められていたりしたら、接待どころではありません。大切な人をもてなすときには、自分が行き慣れた心地よいと思うお店に招待しましょう。ただし常連ぶる態度は、お店にも接待相手にも失礼になるので御法度(ごはっと)です。

「接待に使えそうな行きつけも使い果たしてしまって…」と、お店選びに困っているとしたら。そんなときには、接待準備の達人集団でもある秘書課に相談してみるのもひとつの方法。相手の年齢や役職、会食の目的などに合わせたお店リストを提案してくれるかもしれません。そして、クライアントと訪れる前に、下見で訪れて実際に食事をしてみること。接待上手を目指すのであれば、これくらいの気合が必要です。

メニューの選定と支払い。この難関をいかにこなすのかも、大切なポイント。お店を予約するときにメニューの注文を済ませて、支払い方法も伝えておくのがスマートです。クライアントを誘うときの「〇〇がおいしい季節なので食事に行きませんか」というセリフから、すでに接待はスタートしています。

話を戻して、接待に選ぶ「お店の雰囲気」。見立て人・山本がおすすめするのは、接待でホテルを上手に利用することです。ロビーで待ち合わせて、クライアントと一緒にお店に向かえる。個室から広いダイニングまで、いろいろなスペースを選ぶことができる。帰るときには、クルマ寄せで簡単にタクシーを手配できる等々。ホテルであればスマートにスムーズに、事を運ぶことができます。接待における「お店の雰囲気」とは、こういったひとつひとつを積み重ねた総合点だと思います。「接待ホテル」の札を、いくつか持つべし。これが今回の結論です。

プロフィル
山本晃弘(やまもと・てるひろ)
AERA STYLE MAGAZINE編集長
「MEN’S CLUB」「GQ JAPAN」などを経て、2008年4月に朝日新聞出版の設立に参加。同年11月に、編集長として「アエラスタイルマガジン」をスタートさせる。雑誌の編集の傍ら、朝日新聞や朝日新聞デジタルに掲載する、ファッション&ライフスタイル系の広告コンテンツや動画の制作も手がける。現在はトークイベントを通じて、ビジネスマンや就活生にスーツの着こなしを指南するアドバイザーとしても活動中。

Illustration:Akira Sorimachi

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