旅と暮らし
最新が最良のMINI。
愛されるルックスを、どう着こなす?
2017.09.21
かつて技術者のアレック・イシゴニスが、革新的なFFレイアウトと巧みなパッケージングを用いて、世に誕生させたMINI。そのクラシックMINIには、1959年の誕生から、もう60年近い歳月が流れている。
日本でも小さなボディーが道路事情にマッチし、その愛くるしさ、英国車ならではの気品で多くのファンを生み出してきた。
BMWによってMINIが継承されたのはご存じのとおりで、1世代目が2001年に登場。2世代目が2006年、そして3世代目の現行モデルは2013年にデビューした。
各世代で共通するアイデンティティーは、まずは、丸いヘッドライトとメッキ輝く大きなフロントグリルだ。個性的なルックスのクルマはほかにもあるが、MINIのエクステリアは実に巧みだ。時に愛らしく、時に品格をたたえ、モデルによっては精悍(せいかん)ささえ身に付けている。
クラシックミニが40年以上、3000mm少々の全長と基本フォルムを保ちつづけたのと違い、今のMINIはボディーをモデルチェンジのたびに大型化している(現行モデルの3ドアは全長3835mm)。「小さいものがかわいい」という方程式はさまざまなものに存在する。しかし、モデルチェンジを行いながら成長し進化するMINI。実はここに魅力が詰まっている。
ボディーサイズは、安全性、走行性能、快適性と密接に結び付き、これらの性能はモデルチェンジのたびに進化してきた。つまり、現代のMINIは、ボディーを大型化し、性能を高めながら、アイデンティティーに満ちたルックスを保つという偉業を果たしつづけているのだ。
基本のボディースタイルは、スタンダードな3ドアおよび5ドアをはじめ、オープンのコンバーチブル、ステーションワゴンのクラブマン、そしてSUV的ニュアンスのクロスオーバーの5タイプ。エンジンはガソリン、ハイパワーのターボ、クリーンディーゼルをそろえ、MINIはバリエーションの豊富さも魅力だ。そして、都会派に愛される個性も内外装にちりばめている。
最新こそが最良とは、ジャーマンブランドのスポーツカーに使われる表現だが、MINIもまたしかりだ。
そのシートにデニムで収まるもよし、お気に入りのスーツで乗り込むもよし。
乗り手にファッションを要求してくれるクルマは、そうはない。
自分のライフスタイルを一緒につくっていけるのは、ある意味、歓迎すべきMINIの魅力だ。
今日は、どんな服で、MINIに乗り込み着こなすか、そんな迷いがきっと、うれしくなる。
※写真は、実際の日本導入モデルと仕様が異なる場合があります。
※価格はすべて消費税込のものです。
<データ>
車名:MINIクーパーSD 5ドア
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4015×1725×1445mm
ホイールベース:2565mm
駆動方式:FF
エンジン:2リッター直4DOHC16Vディーゼルターボ
トランスミッション:6速AT
エンジン最高出力:170ps(125kW)/4000rpm
エンジン最大トルク:36.7kg-m(360N-m)/1500-2750rpm
タイヤ:205/45R17
車両本体価格(税込):¥3,940,000(標準モデルの価格)
MINI カスタマー・インタラクション・センター 0120-3298-14
http://www.mini.jp
Text:Haruhiko Ito(office cars)