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ニッポンの冬、ニッポンのコートを着る。
第4回 トロージャン

2017.11.14

ニッポンの冬、ニッポンのコートを着る。<br> 第4回 トロージャン

今冬のビジネススタイルの主役は、もう手に入れただろうか。いまだ思案中という方のために、合計6回にわたりニッポン発の6ブランドが今シーズン提案するコートを紹介する。第4回は、ニッポンのスーツ作りにおける革命児のトロージャンだ。

大丸のプライベートブランドとして1959年に設立。当時、レディーメードのスーツ作りにおいてまだ発展途上だったニッポンだが、曲線を描く裁断や背抜き仕様の発明、また流れ作業システムの採用など、トロージャンによって現代に通じる技術と生産体制が生み出されていった。A体、Y体というサイズ表記も、実は同ブランドが考案したものだ。

トロージャンのスーツは、設立より変わらず国内のファクトリー、それも同じファクトリーで縫製されつづけている。今回紹介するコートも、コート専業の縫製ファクトリーの玉野縫製が手がけている。

国外へと生産拠点が流出した時代にあっても、国内ファクトリーにこだわりつづけてきたトロージャン。それはつまり、何よりも信頼を大切にしてきた老舗百貨店のプライドでもあるのだ。

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尾州産のウール混ヘリンボーン生地は、カシミアを混紡することで暖かくも軽やかな着心地に。スタンダードなグレーカラーは、シャープなシルエットのミドルレングスとともに、ビジネスにおけるリアルクロージングとして活躍してくれる。
コート¥70,000、スーツ¥100,000/ともにトロージャン(大丸東京店 03-3212-8011)、ネクタイ¥9,000/ロバート フレイザー(アイネックス 03-5728-1190)、シャツ¥15,000/ダーバン(レナウン プレスポート 03-4521-8190)、メガネ¥34,000(パイン/フォレストパイン・デザインラボ 03-5786-2323)、シューズ¥37,000 WFG×ペルフェット(ワールド フットウェア ギャラリー 銀座店 03-3572-6811)

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グレンチェックを配したウール混生地は、ドーメル社製(英国製素材)。しっかりした打ち込みながら優雅さも備える生地感は、柄とともにトレンドの英国クラシックに沿う。チンストラップ付きのスタンドカラーは、寝かせればチェスターコートにもなる。
¥100,000/トロージャン(大丸東京店 03-3212-8011)

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

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Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Hair & Make-UP:Ryo(COME HAIR)
Text:Masafumi Yasuoka(BEARD MAN)

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