旅と暮らし
大人の東京散歩。
【第1回】浅草名所七福神巡り その①
2017.12.25
浅草名所七福神(あさくさなどころしちふくじん)巡りを通じて、浅草をもっと知る
平成28年度には、観光客数が年間5000万人を突破した台東区。その中心地となるのは、言うまでもなく浅草寺(せんそうじ)だ。
初詣では、約300万人もの参拝者が訪れる浅草寺。その境内を巡ったことがある人は多いだろうが、浅草名所七福神を巡ったことがある人は、案外少ないのではないだろうか。今回は、江戸時代末期に始まったと言われる浅草名所七福神巡りを通して、浅草のもうひとつの魅力に迫ってみたい。
SPOT.01/浅草神社
浅草寺の隣には、浅草神社(あさくさじんじゃ)も存在する。実はかつてはひとつであったが、明治維新で発令された神仏分離令により袂(たもと)を分かち、明治元年に建立された。同神社には七福神唯一の日本発祥の神様である、恵比寿天(えびすてん)が祭られる。
SPOT.02/浅草寺(浅草神社から徒歩約1分)
飛鳥時代に、漁師の兄弟によって隅田川から観音様のご尊像が引き上げられたことが、その由縁となる浅草寺(せんそうじ)。同寺に祭られている七福神は、古代インド発祥の大黒天(だいこくてん)。もともとは軍神であったが、日本伝来後、糧食や財宝の神として信奉されている。
SPOT.03/矢先稲荷神社(浅草寺から徒歩約18分)
武道の錬成を目的に建立された、三十三間堂が由縁となる矢先稲荷神社。同神社には、白髪童顔の温和な姿で愛される福禄寿(ふくろくじゅ)が祭られる。齢数千年といわれ、福=幸福、禄=生活・経済の安定、寿=健康・長命を授ける神とされる。
TIPS/芸の街、浅草を楽しむ。
室町時代から安土桃山時代にかけて、足利尊氏ら武将の庇護のもとで、その名が全国に知れ渡った浅草寺(せんそうじ)。江戸時代には、参拝だけでなく行楽や歓楽を目的とした人々も多く集まる、江戸有数の盛り場となった。その名残を、明治より続く大衆演劇の劇場である木馬館や、落語定席の浅草演芸ホールに見ることができる。
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掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Hair & Make-up:Ryo(COME HAIR)
Text:Masafumi Yasuoka(BEARD MAN)