旅と暮らし
大人の東京散歩。
【第1回】浅草名所七福神巡り その③
2017.12.27
七福神巡りとともに紡いできた、人情味あふれる浅草の庶民文化
浅草寺(せんそうじ)から出発した浅草名所七福神巡り。その範囲は広く、徒歩ですべてを巡るとおよそ4時間程度が見込まれる。なかなかの距離ではあるが、元日から7日までの間に各地で行われる七福神巡りと違い、浅草は通年で巡ることが可能。さらに順を問わないため、複数回に分けて巡ってもいいのだ。
慌てず焦らず、浅草を中心とした東京の下町を、時には茶屋に立ち寄りながら散歩がてらにひとり巡る。そんな休日も、悪くない。
SPOT.08/今戸神社(橋場不動尊から徒歩約20分)
関東大震災や東京大空襲など、幾たびも被災しながら再建を重ねてきた今戸神社。祭られる七福神は、幸福と安定、長寿を授ける福禄寿(ふくろくじゅ)となる。縁結びの神社としても有名で、縁結び会を不定期で開催している。
SPOT.09/待乳山聖天(今戸神社から徒歩約5分)
寺院名は本龍院。巾着と二股大根を紋章に掲げる待乳山聖天(まつちやましょうでん)。巾着は商売繁盛、二股大根は無病息災・夫婦和合・子孫繁栄を表し、参拝時には大根をお供えする習わしがある。祭られる七福神は、福をもたらし邪気を払う、古代インド由来の毘沙門天(びしゃもんてん)。
※浅草神社へは徒歩約13分
TIPS/庶民派グルメに舌鼓。
江戸で一、二を争う盛り場だった浅草。その名残を、周辺の茶屋町に見ることができる。五重の塔を左手に奥山お参り道を進めば、土産物屋とともに食堂が軒を連ね、その先には浅草ホッピー通りが。浅草名所七福神巡りで冷えたカラダをあったかい甘酒で温め、煮込みやおでんに舌鼓を打つ。実はこれこそが、浅草名所七福神巡りの醍醐味だったりする。
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掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Hair & Make-up:Ryo(COME HAIR)
Text:Masafumi Yasuoka(BEARD MAN)