腕時計
SIHH2018先取り新作時計情報
VoL.1 モンブラン
2017.12.25
高級腕時計の新作が勢ぞろいする毎年恒例の国際展示会「SIHH(Salon International de la Haute Horlogerie」が2018年1月15日からスイスのジュネーブで開催される(19日まで)。この展示会はジュネーブサロンとも通称されており、28回目となる。18のメゾンが個別に大型パビリオンを構えるほか、カレ(Carre des Horlogers)と呼ばれる特別セクションに17メゾンが出展。
今回はエルメスの参加がホットな話題だが、合計35のメゾンが華麗な競演を繰り広げることになる。プレSIHHとして、注目の新作を先取りして紹介しよう。
伝説的なマニュファクチュール
「ミネルバ」の業績を継承するクロノグラフ
筆記具の名門ブランドが時計界に進出したのは1997年。急速にラインナップを拡大して短期間のうちに地歩を確立した。2007年には伝説的なマニュファクチュールのミネルバを傘下にしており、機械式時計の伝統を色濃く表現したモデルも手がけている。
SIHH2018で発表される「タイムウォーカー」の新作クロノグラフ2モデルも、ストップウォッチで先進的な業績を誇るミネルバの歴史を継承。
なかでも「モンブラン ラリータイマー クロノグラフ リミテッド エディション100」は、1960年代に登場して名声を獲得したミネルバのラリータイマー・ストップウォッチにインスパイアされたクロノグラフ。
ケースを両方向に180度回転できることが際立った特徴であり、運転中にハンドルを握ったままでも時間を読み取りやすい位置にダイヤルを合わせられるほか、ブラックダイヤルに大型ホワイトカウンターのハイコントラストで視認性を高めている。リュウズトップのボタンひとつでスタート・ストップ・リセットするモノプッシュの手巻きムーブメントを搭載した世界100本の限定モデル。
もうひとつの新作「モンブラン タイムウォーカー マニュファクチュール クロノグラフ」も、ミネルバ由来のヴィンテージ感のなかにモダンなエッセンスを導入したスタイリッシュなモデル。ホワイトベースにブラックのカウンターを合わせた「パンダ」ダイヤルがアイコニックな特徴となっている。
2017年に誕生20周年を迎えた定番コレクションのオーセンティックな「スター」も、1858年に創業したミネルバの遺産にインスピレーションを受けてリニューアル。
「モンブラン スター レガシー」として2モデルのクロノグラフが登場した。「ニコラ・リューセック クロノグラフ」は、針ではなく積算カウンター(30分=4時位置、60秒=8時位置)のディスク2枚が回転する。2008年に発表されたモンブラン独自のモノプッシャークロノグラフであり、オフセンターの時分計に第2時間帯表示(スケルトン針)も備えたコンプリケーション。
3カウンターのオーソドックスな「オートマティック クロノグラフ」もタイムレスなクラシック・モダンに仕上がっている。
問/モンブラン コンタクトセンター 0120-39-4810
text:Keiji Kasaki