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名門靴店が考える、新春に買うべき靴10足。
【第3回】アレン・エドモンズ
2018.01.12
1984年、「日本に知られていない海外の優れた靴を紹介するセレクトショップ」をコンセプトに創業したトレーディングポスト。以来、30年以上にわたり、洒落者(しゃれもの)の“足元“を支えつづけてきた。
そんなトレーディングポストを運営するプレステージシューズ マーケティング部の村井久哲さんに、いま買いたい靴を、ドレスシューズを中心にセレクトしていただいた。タイムレスな定番から、“いま”の気分を反映したモデルまで全10足。
第3回は、アメリカ靴の雄、アレン・エドモンズ。
アメリカを代表する高級靴ブランド、アレン・エドモンズ。1922年にウィスコンシン州のベルギーという町で創業。釘や鉄製のシャンクを使わず、フレキシブルで履き心地にこだわった靴で、評価を決定付けてきた。
「歴代アメリカ大統領が愛用してきたことでも知られています。パーク アベニューというストレートチップは、演説などの公式の場でよく履かれていますね。
今回、紹介しているフィフス アベニューは、パーク アベニューと同じ木型を使った、6アイレットの、やや長めのラウンドトウシェープですが、ディテールやカラーで、やわらかみのある表情となっています。
黒のストレートチップは、ビジネスシーンでは、やや堅苦しいイメージになってしまうことがありますが、このフィフス アベニューはコゲ茶のカーフを使い、クセが少なく、かしこまりすぎないので、スーツからジャケット&パンツスタイルまで、幅広くオールマイティーに合わせられます。
キャップの切り替えの部分にだけ穴飾りを施したパンチドキャップトウも、ほどよい華やかさやリラックス感があります。
ヒールパーツを大きめにすることで、グリップ感を高め、かかと部分はフルラバーソールにするなど、安定した歩行性を考慮されていることも特徴です。
アメリカ的な実用性、合理性を重視した作りや履き心地はアレン・エドモンズの持ち味。2足目3足目におすすめしたいですね」
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Mitsugu Inada
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Yasushi Matsuami