週末の過ごし方
ハイパフォーマンスを作る、超「姿勢」力講座
【第5回】お正月太り特別記事
いつもどおりの食事は、現状維持ではない!
2018.01.15
こんにちは。
前回はお正月太り特別記事【ついてしまった脂肪は早く落としたほうがいいのか?】についてお答えした。当たり前基準が自然と下がるのがこのお正月時期。重い体がいつの間にか自分の普通になってしまわないうちに早めに戻すことをおすすめする。
それと同時に、お正月太りでよくいただく質問に「頑張っているはずなのに痩せない」というものがある。実際に話を聞いてみると「痩せる食事」と「太らない食事」の違いがわかっていない方がとても多いことに驚く。
食べてないはずなのに体重が減らない。うまくダイエットが進まない。こんなに頑張ってるのに結果が出ない! という方は今回の記事を参考にしていただければと思う。
というわけで今回も引き続きお正月太り特別記事をお送りする。
こんにちは。プロボディデザイナーの松尾伊津香です。私は現在、疲労回復専門ジムでビジネスマンに対して仕事パフォーマンスを上げるためのフィットネスと瞑想の指導をしています。
早速今日のトピックに入っていきましょう。
まず、まったく何も気をつけてない「いつもどおり」の食事は現状維持であると思っている方が多いです。 しかし、その前提がそもそも間違いなのです。「いつもどおり」の食事は一歩後退すると思ってください。
どこから?
現在地からです。
これはエスカレータ VS. 階段の戦いです。階段を登っているとき、足を止めると自分の位置は変わらずにそこにいます。
そして、ひとつ歩みを進めると1段上がります。歩みを進めなければ、上に上がることもなければ下に下がることもありません。ダイエットもこれと同じ感覚で行っている方がいます。「いつもどおりの食事」 は 「現状維持」 であると思ってしまう。
でも、実はその方が立っている場所は「下りのエスカレータ」なんですね。
つまり、自分が何にもしなかったら下がるのです。自分がひとつ努力をして1段上がることで 「現状維持」 です。これは痩せるためではなく「太らないための食事」です。それくらい現代の食事は太りやすい食事となっています。
では、痩せるためにはどうしたらいいか。
足を止めてはいけないのです。足を止めると、エスカレータに運ばれて下にさがりはじめます。だから、足を止めてはいけないのです。1食いつもどおりの食事をしたら一段下がるので、1食努力して上がらなければなりません。
これが、現状維持=太らない食事です。そこから、もう1食続けて努力すると1段登ることができます。ここではじめて「痩せる食事」です。
考え方を変えて、この階段とエスカレータの違いを 計算で考えてみましょう。
ダイエットをします。
1日目食事
朝 ダイエット用食事
昼 ダイエット用食事
夜 ダイエット用でない食事
2日目食事
朝 ダイエット用食事
昼 ダイエット用でない食事
夜 ダイエット用食事
という食事スケジュールがあったとします。これを、先ほどの階段の考え方で考えると……。
ダイエット用食事=+1
ダイエット用でない食事=0(現状維持)
となりますので
1+1+0+1+0+1=4
4段進んだと考えます。
これをエスカレータの考え方にすると ……。
ダイエット用食事=+1
ダイエット用でない食事=-1(一段下がる)
ですので
1+1-1+1-1+1=+2
実際は2段しか進んでません。もしあなたのダイエットがうまくいかずに悩んでいる場合、頑張っている食事ばかりを+1して、頑張っていない食事を-1ではなく、0とカウントしてしまっていませんか。
この感覚に違いがあると、頑張っているのに「あれ? 自分が努力してるほど階段登れていないぞ?」となるわけです。
あなたのダイエット、正しい計算式で進めてあげてくださいね!
正月太りは早めにリセットしていきましょう!
ではまた来週!
プロフィル
松尾伊津香(まつお・いつか)
疲労回復専門ジムZERO GYM エグゼクティブプログラムディレクター。『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』著者。ミスター&ミスモデルジャパン2016 日本大会「ミス・モデルジャパン ガールズ部門」3位。福岡県福岡市博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。在学中、 心理学・精神医学を学ぶ傍ら、ヨガ哲学やメディテーションに出合う。アメリカ留学にてその知識を深め、帰国後は銀座でヨガインストラクターとして勤務。その後、全国に50店舗以上展開する女性専用ダイエット専門ジムShapes International の六本木本店店長兼スーパーバイザーに。現在は日本初の疲労回復専門ジム「ZERO GYM」で、働く人の心身のコンディションを整える指導をする傍ら、食欲や食事制限・リバウンドに苦しむ人たちの悩みと日々、向き合っている。
https://matsuoitsuka.com/
https://business-life.jp/
Illustration:KAZMOIS